🐾 犬猫の疥癬(かいせん)とは?
〜強いかゆみ!「うつるダニ」が原因の皮膚病〜
「やたらとかゆがっている」
「耳のふちや目のまわりがかさぶたになっている」
「他の子にも同じような症状が広がった」
そんなときに疑いたいのが、“疥癬(かいせん)”=ヒゼンダニによる感染症です。
🐛 疥癬とは?
疥癬は、ヒゼンダニ(Sarcoptes scabiei)という寄生虫が皮膚に穴を掘って寄生し、激しいかゆみと炎症を引き起こす病気です。
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肉眼では見えない小さなダニ
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犬に多いが、猫や人にもうつることがある(※人の場合は一時的)
感染すると数日〜数週間でかゆみが現れ、体のあちこちに皮膚症状が広がっていきます。
👀 主な症状
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激しいかゆみ(特に夜間)
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耳のふち、目のまわり、肘、かかとなどの脱毛・かさぶた
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フケ、赤み、皮膚の厚み(苔癬化)
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掻きすぎによる二次感染(膿皮症)
📌 他のダニ(マダニ・ミミヒゼンダニ)とは寄生部位・症状が異なります。
🧪 診断と検査
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皮膚掻爬検査(皮膚をこすり取って顕微鏡で確認)
※ヒゼンダニは見つけにくいため、検出できなくても疥癬を疑う場合もあります -
臨床症状と他の皮膚病との**鑑別診断(アトピー、膿皮症、ノミアレルギーなど)**も重要です
💊 治療方法
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駆虫薬の内服または滴下(イソオキサゾリン系、アベルメクチン系など)
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かゆみや炎症を抑えるための抗ヒスタミン剤やステロイド
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抗菌薬(細菌の二次感染がある場合)
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シャンプー療法や皮膚保湿も併用することがあります
✅ 治療開始から数日でかゆみが軽減し、2〜4週間で皮膚が回復することが多いです。
👪 人にも感染するの?
はい、ヒゼンダニは人にも一時的に感染することがあります。
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飼い主さんの腕やお腹などに赤い発疹やかゆみが出る
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ただし、人の皮膚ではダニが長く生きられないため、動物側をしっかり治療すれば自然に治まることがほとんどです
🛡 予防・拡大防止のポイント
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疥癬が疑われる子は他の動物と隔離して過ごす
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タオル・ベッドなどのこまめな洗濯・消毒
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同居動物にも念のため予防的な治療を行うことがあります
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外飼いや多頭飼育、保護猫・保護犬の受け入れ時は要注意
✅ まとめ
疥癬は、強いかゆみと感染力を持つ皮膚病ですが、早期発見と適切な治療でしっかり治すことができます。
「かゆみがひどい」「皮膚の一部が赤くかさぶたになっている」などの症状があれば、
なるべく早く動物病院での診察をおすすめします。
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