🐱 猫のアトピー性皮膚炎とは?
〜なかなか治らない“かゆみ”は、アレルギーかもしれません〜
「猫がよく毛づくろいしているな」と思っていたら、
気づけば**お腹や足の毛がすっかり抜けていた…**そんな経験はありませんか?
それ、もしかすると**アトピー性皮膚炎(またはアレルギー性皮膚炎)**かもしれません。
猫の皮膚病は見た目では分かりづらく、発見が遅れがちです。
今回は、そんな猫のアトピーについて詳しくご紹介します。
🔍 猫のアトピー性皮膚炎とは?
アトピーとは、環境中のアレルゲン(ハウスダスト・カビ・花粉・ダニなど)に体が過敏に反応する体質によって起こる皮膚病です。
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犬と比べて診断が難しく、明確な定義は獣医師間でも議論があります
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多くの場合、アレルギー性皮膚炎のひとつとして扱われます
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1〜3歳頃に発症することが多いですが、年齢にかかわらず起こることも
📌 飼い主さんが「いつもの毛づくろい」と思っている行動が、実はかゆみを伴う異常行動である可能性もあります。
👀 主な症状
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過剰な毛づくろい(グルーミング)
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脱毛(お腹・太もも・前足の内側など)
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赤み・かさぶた・フケ
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耳や首のかゆみ
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舐めすぎて皮膚が黒ずむ・厚くなる(苔癬化)
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首まわりの傷、頭部の引っ掻き傷
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慢性的な外耳炎や口の周囲の皮膚炎
📌 猫はかゆみを「舐める」という形で表現することが多く、引っ掻く行動は少ないのが特徴です。
🩺 診断と検査
猫のアトピーは**除外診断(他の病気を除外していく方法)**で判断されます。
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ノミ・ダニ・真菌などの皮膚寄生虫の除外
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食物アレルギーの除外(アレルゲン除去食の試験)
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血液検査・皮膚検査
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アレルゲン検査(血清検査、参考レベル)
📌「すぐに分かる」検査はなく、診断には時間と経過観察が必要です。
💊 治療・管理方法
アトピーは体質に基づく慢性疾患なので、「完治」ではなく症状をコントロールしながら快適に暮らすことが目標です。
主な治療内容:
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内服薬(ステロイド・アポキルなど)
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かゆみを抑える注射(サイトポイントなど)
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薬用シャンプー・保湿スプレーなどのスキンケア
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療法食(皮膚サポート・アレルゲン除去食)
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アレルゲンを避ける生活環境の工夫(空気清浄機・掃除)
📌 症状に合わせて治療を調整しながら、継続的なケアが大切です。
🛡 飼い主さんにできること
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毎日のグルーミング量・舐める場所・時間を観察
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こまめな掃除と換気でアレルゲンを減らす
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定期的な皮膚の診察と記録
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ストレスを減らす環境作り(遊び・隠れ家)
✅ まとめ
猫のアトピー性皮膚炎は、かゆみや脱毛といった症状を慢性的に繰り返す疾患です。
発見が遅れやすいため、日々の「毛づくろい」を**“ちょっと変だな”と感じたら、早めの受診**がおすすめです。
愛猫が少しでも快適に過ごせるよう、一緒に症状をコントロールしていきましょう。
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