🧊 ストルバイト結晶とは？
〜おしっこトラブルの原因になる「小さな結晶」〜
「何度もトイレに行く」「尿に血が混じっている」
そんなとき、原因のひとつとして疑われるのが**“ストルバイト結晶”**です。
ストルバイトとは、リン酸アンモニウムマグネシウムというミネラルが結晶化したもので、
尿の中にとがったガラスのような粒ができてしまう状態です。
🔬 顕微鏡で見たストルバイト結晶
下の写真は、実際に尿検査で確認されたストルバイト結晶の顕微鏡画像です。
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▲四角く透明な結晶が多数確認されています。
結晶が集まると結石となり、膀胱炎・血尿・尿道閉塞など深刻な問題を引き起こすことがあります。
🐶🐱 こんな子は注意！
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オス猫（特に尿道が細く詰まりやすい）
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トイレの我慢が多い子
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水をあまり飲まない子
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ドライフード中心の食事
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肥満気味・運動不足の子
ストルバイトはpHが高め（アルカリ性）になるとできやすくなるため、食事内容や水分量が大きく関係します。
🆘 主な症状
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頻繁にトイレに行く（頻尿）
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血尿が出る
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排尿時に痛がる／鳴く
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トイレ以外で粗相をする
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元気がない、食欲低下（尿道閉塞時）
特に猫のオスで完全閉塞が起こると、数時間で命に関わる緊急状態になることがあります。
🩺 診断・治療
【検査】
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尿検査（pH・結晶の確認）
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超音波検査やレントゲンで結石の有無を確認
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必要に応じて血液検査（腎機能など）
【治療】
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尿のpHを調整する療法食
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膀胱炎があれば抗生物質や消炎剤
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尿閉（尿が出ない）時は導尿・カテーテル処置／入院管理
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繰り返す場合には外科的処置を検討することも
🛡️ 再発予防のポイント
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療法食を獣医師の指示通りに継続
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ウェットフードや自動給水器で水分摂取を増やす
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トイレ環境を快適に（清潔・静か・数を確保）
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定期的な尿検査で経過をチェック
✅ まとめ
ストルバイト結晶は、小さな結晶でも油断すると大きな病気や命の危険に繋がることがある問題です。
おしっこの様子が「いつもと違う」と感じたら、まずは早めの受診と尿検査をおすすめします。
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