

🦷【症例紹介】犬の犬歯矯正治療 ~乳犬歯を活かしたやさしい矯正法~
「歯が内側に生えてるけど大丈夫かな…?」
そんな不正咬合(歯の生え方の異常)は、成長期のわんちゃんで時々見られます。
今回は、下顎犬歯が舌側(内側)に向かって生えてしまっていた症例をご紹介します。
📸 治療前後の比較画像
🔍 左:矯正前
下顎犬歯が舌のほうに向かって傾いており、
このままだと上あごや舌を傷つけるリスクが高い状態でした。
🔧 右:矯正後
処置後は犬歯が外側へ向きを変え、口腔内への刺激が軽減されていることがわかります。
🪛 使用した矯正法と工夫ポイント
この症例では、抜歯した乳犬歯の一部を“楔(くさび)”として活用しました。
📌 写真に写っている白い突起は、舌側に転位した永久犬歯の内側に挿入された乳犬歯の一部です。
これを利用して、自然な成長に合わせて歯の生える方向を誘導し、矯正を行いました。
📖 なぜ矯正が必要だったの?
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内側に生えた犬歯は舌や上あごの粘膜を刺激してしまうことがあり、
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放置すると、潰瘍・口内炎・痛み・出血・食べづらさなどの問題に発展します
📌 子犬期の歯列異常は成長期のタイミングで早く対応すれば、体に優しい方法で治すことができます。
🩺 矯正治療の流れ
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口腔内診察・レントゲンで歯の状態を評価
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永久犬歯の位置を確認
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乳歯の一部を温存・加工し、矯正的に挿入
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定期的な診察で経過を確認
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犬歯の方向が改善されていれば、矯正終了
📌 痛みはほとんどなく、成長を利用した「やさしい矯正法」です。
✅ まとめ
犬の歯並びは、見た目だけでなく健康や生活の質にも関わる大切なポイントです。
特に成長期の子犬は、早めの診察と対応で大きなトラブルを防ぐことができます。
「キバの向きが変かも?」
「歯が変な場所から出てきている?」
そんなときは、どうぞお気軽にご相談ください。
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