🫀【注意】咳やふらつき、疲れやすさは“心臓のサイン”かもしれません
拡張型心筋症(DCM)について
こんにちは、ガレン動物病院です。 今回は、特に**中〜大型犬で多く見られる「拡張型心筋症」**という心臓病についてご紹介します。
🐶 拡張型心筋症ってどんな病気?
拡張型心筋症(DCM)は、心臓の筋肉が弱って心室が広がり、血液をうまく送り出せなくなる病気です。
血液が循環しにくくなることで、
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咳
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疲れやすい
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ふらつきや失神
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呼吸困難
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腹水 など、さまざまな症状が現れます。
📌 進行すると命に関わることもあるため、早期発見と継続的な治療が大切です。
🐾 どんな子に多いの?
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中〜大型犬(ドーベルマン、ボクサー、グレートデーンなど)
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5歳以上のオス犬に多い傾向
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小型犬でもまれに発症します
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猫では非常にまれ(タウリン欠乏が関与するケースあり)
🖼️(ワンポイントイラスト:ゴールデンレトリバーが息を切らして座っている様子)
🔍 よくある症状
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夜間や運動後の乾いた咳
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散歩を嫌がる、疲れやすい
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呼吸が速く浅くなる
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食欲や元気がなくなる
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お腹がふくらむ(腹水)
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ふらつきや失神
🖼️(イラスト:咳き込む犬の横に「こんな症状、出ていませんか?」)
🩺 どうやって診断するの?
当院では、以下の検査を組み合わせて診断します:
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聴診(心雑音・不整脈)
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レントゲン(心臓や肺の評価)
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心エコー(心室の動き、弁の逆流)
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心電図(不整脈のチェック)
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血液検査(NT-proBNPなど心臓マーカー)
🖼️(イラスト:心電図モニターの前で説明している獣医師)
💊 治療について
完治は難しい病気ですが、お薬で症状の緩和や進行の抑制が可能です。
主なお薬:
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ピモベンダン(心臓の収縮をサポート)
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ACE阻害薬/ARB(血管拡張・心負担軽減)
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利尿薬(肺水腫や腹水の軽減)
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抗不整脈薬(必要に応じて)
📌 食事療法(塩分制限・タウリンなど)も併用するとより効果的です。
🏠 ご家庭でのケアポイント
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寝ているときの呼吸数をチェック(20〜30回/分が目安)
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お薬は忘れずに!
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激しい運動や暑さ・ストレスを避ける
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定期的な検診(心エコー・血液検査)で経過観察
🖼️(イラスト:飼い主さんが寝ている犬の呼吸数を数えている様子)
📝 まとめ
拡張型心筋症は、“疲れやすい”などのサインを見逃してしまいがちですが、早期の発見と治療で、元気な時間を伸ばすことができる病気です。
「最近咳が増えた」「動くのを嫌がる」など、気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
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お電話:055-972-6770
ガレン動物病院では、心臓病の早期発見・定期的なモニタリングを大切にしています。 大切なご家族の健康を一緒に守っていきましょう。