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腓腹筋腱断裂

🐕「急に足を引きずるように…?」

腓腹筋腱断裂(ひふくきんけんだんれつ)について

こんにちは、ガレン動物病院です!

「後ろ足を急にびっこ引きはじめた」
「足をつこうとすると痛そうにする」
「アキレス腱のあたりが腫れてる?」

そんなときに疑われる病気のひとつが、**腓腹筋腱断裂(ひふくきんけんだんれつ)**です。


🦴 腓腹筋とは?

腓腹筋は、**後ろ足のふくらはぎの筋肉(いわゆるアキレス腱の上部)**で、
ジャンプや走行などの運動を支える大切な筋肉です。

この腱(けん)が断裂してしまうと、足をしっかり伸ばすことができず、かかとが地面についてしまうような歩き方になります。


📌 腓腹筋腱断裂が起こる原因は?

  • 激しいジャンプや運動(ドッグラン・ジャンプ後など)

  • 外傷(滑って転倒、打撲など)

  • 高齢犬では腱がもろくなり自然に切れることも

  • 他の整形外科疾患(前十字靱帯断裂・膝蓋骨脱臼など)と併発するケースもあります


🐾 よくある症状

  • 急に片足をかばうように歩く(びっこ)

  • 後肢のかかと(足根)が地面につくような姿勢

  • 歩くときに足をひきずる

  • 腱の部分に腫れや痛みがある

  • 両足同時に起こると、ふんばれなくなり転倒しやすくなります


🩺 診断と治療

🔍 診断

  • 歩行の様子・触診で異常な関節角度や腱の断裂を疑います

  • レントゲンで他の骨折や関節疾患との鑑別を行い、超音波検査で腱の損傷を確認することもあります

🛠 治療法

軽度の損傷:

  • 安静・サポーター固定・抗炎症薬の投与など保存療法を行うこともあります

完全断裂や重度の場合:

  • **外科的修復(腱の縫合手術)**が必要です

  • 術後はギプスや副木による固定と、数週間のリハビリ・安静が重要です


🏡 術後のケアと注意点

  • 術後2〜6週は安静が必要(ゲージレストや抱っこ移動)

  • 徐々にリハビリを行い、筋力回復を図ります

  • 足元が滑らないようにマットを敷いたり、段差を避けることも大切です


💬 最後に

腓腹筋腱断裂は比較的まれな疾患ですが、突然の後肢のびっこや異常歩行が特徴的です。
痛みや機能障害を残さないためにも、早期発見・早期治療がとても大切です。

「歩き方がおかしい」「かかとがついてる…?」と感じたら、すぐにご相談ください。

 

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