🫁【慢性的な咳が続いていませんか？】
気管支軟化症（きかんしなんかしょう）について
こんにちは、ガレン動物病院です。 今回は、**咳が長引くワンちゃんに多い「気管支軟化症」**という病気について解説します。
🦴 気管支軟化症ってどんな病気？
気管支軟化症とは、肺の中にある気管支という空気の通り道の壁がやわらかくなって、呼吸のたびにつぶれてしまう病気です。
通常は弾力のある気管支が、炎症や加齢、気管支炎の繰り返しで弱くなり、空気の流れを妨げてしまいます。
📌 結果として「咳が出る」「ゼーゼーいう」「息がしづらい」などの症状が現れます。
🐶 どんな子に多いの？
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小型犬（チワワ、ポメラニアン、ヨーキー、トイプードルなど）
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中高齢のワンちゃん
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慢性気管支炎や気管虚脱を併発している子
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太り気味・呼吸器が弱い子
🖼️（イラスト案：正常な気管支と、つぶれている気管支の比較図。横に咳き込む小型犬）
📌 よくある症状
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乾いた咳（ケホケホ）や湿った咳が長引く
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興奮・運動後・寝起きに咳が出る
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吐きそうな咳をする
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呼吸が浅く、速い（ゼーゼー）
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咳が強くてごはんを戻すことも
📌 「薬を飲んでもなかなか咳が止まらない」子に多いです。
🩺 診断と検査
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聴診・問診でまず状態を確認
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胸部レントゲン（気管支の太さ・つぶれの有無）
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CT検査（より正確に評価可能）
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気管支鏡検査（必要な場合のみ）
📌 他の呼吸器疾患（気管虚脱・慢性気管支炎・心臓病）との鑑別も重要です。
💊 治療方法
手術ではなく、お薬＋生活環境の管理で改善を目指します。
主な治療内容：
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去痰薬・気管支拡張薬：咳をやわらげ、呼吸を助ける
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抗炎症薬（ステロイド）：気管支の炎症を抑える
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ネブライザー（吸入）：薬を直接気管支に届ける
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抗生剤：感染がある場合のみ
🏠 ご家庭でのケア
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太らせない（体重管理がとても大切！）
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首輪ではなくハーネスを使い、気管への負担を減らす
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室内の加湿（40〜60％）と空気清浄で刺激を減らす
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激しい運動や吠えすぎに注意
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咳の回数や呼吸の変化を記録しておく
📝 まとめ
気管支軟化症は、見た目では分かりづらいけれど、呼吸がしづらくなる病気です。
でも、早く見つけてあげれば、お薬や生活環境の工夫で元気に長く過ごすことができます。
「咳が止まらない」「薬を飲んでも良くならない」 そんな時は、ぜひ一度ご相談ください！
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ガレン動物病院では、呼吸器に関するご相談も随時受け付けています。 気になる症状があれば、早めにご相談くださいね。