💥肛門嚢破裂について
今回の写真は、肛門嚢(こうもんのう)が破裂してしまったわんちゃんの症例です。
肛門嚢とは、肛門の左右にある小さな袋状の分泌腺で、
ここから分泌される液体は、マーキングなどの際に使われます。
⚠️ 肛門嚢破裂とは
本来は自然に排出されたり、排便時に圧迫されて中身が出る構造ですが、
分泌物がたまってしまうと肛門嚢が炎症を起こし、
さらに感染が進むと、膿が溜まり、最終的に皮膚を突き破って破裂してしまうことがあります。
写真のように、破裂部から出血や膿が見られ、周囲が赤く腫れてしまいます。
🩺 主な症状
・肛門を気にして舐める、擦りつける
・お尻を床にこすりつける(いわゆる“スリスリ行動”)
・お尻が腫れている
・膿や血が出ている
・痛がって座れない、怒りっぽくなる
このようなサインが見られたら、早めの受診が必要です。
💊 治療について
破裂してしまった場合は、まず膿や感染した組織を洗浄し、
抗生剤や消炎鎮痛剤を用いて炎症を抑えます。
膿が溜まっている状態(肛門嚢炎)であれば、
破裂する前に内容物を排出し、薬で治療を行うことで回復が早くなります。
重度の場合や再発を繰り返す場合には、
「肛門嚢摘出手術」が検討されることもあります。
🧼 再発防止のために
肛門嚢は一度炎症を起こすと再発しやすいため、
定期的な「肛門腺しぼり」がとても大切です。
シャンプー時やトリミングの際に行うのも効果的ですが、
自宅での処置が難しい場合は、動物病院で定期的にケアを受けるようにしましょう。
肛門の違和感や、座り方の変化などのちょっとしたサインでも、
早めに受診することで重症化を防ぐことができます。
「お尻を気にしているな」と感じたら、お早めにご相談ください。
獣医外科認定医(JAHA)/獣医腫瘍科認定医在籍
整形外科・腫瘍科・歯科・皮膚科などの専門診療にも対応しています。
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