🐶四肢にできた腫瘍をフラップ法で切除しました
今回ご紹介するのは、犬の四肢(足)にできた腫瘍を切除した症例です。
1枚目は手術前の様子で、左前肢の肘部に腫瘍の膨らみが確認できます。
2枚目は手術直後の写真、3枚目は術後の経過が良好で毛が生えそろった状態です。
🩺 腫瘍切除について
四肢にできる腫瘍は、体重がかかる部位や関節の近くなどに発生することが多く、
腫瘍をしっかり取り除くためには、広い範囲の皮膚を切除する必要があります。
しかし、足まわりは皮膚に余裕が少ないため、通常の縫合では傷口を閉じるのが難しいケースもあります。
そのため今回は、フラップ法(皮膚弁形成術)を用いて手術を行いました。
💪 フラップ法とは
フラップ法とは、周囲の健康な皮膚を血流を保ったまま移動させて、
傷を覆う方法です。今回は左側胸部の健康な皮膚を切開・剥離・反転させ、腫瘍摘出によりできた皮膚欠損部を覆う方法をとりました。
血液の流れを保つことで、傷の治りが良くなり、感染のリスクを減らすことができます。
この方法は、足や肘、膝など動きの多い部分や皮膚が薄い部位で特に有効です。
🩹 手術後の経過
術後は、皮膚の血流や感染の有無を慎重に観察しながら安静を保ちました。
時間の経過とともに皮膚がしっかりと生着し、毛も生えそろってきました。
わんちゃんも元気に歩けるようになり、経過は良好です✨
🐾 しこりを見つけたら早めの受診を
腫瘍は良性・悪性にかかわらず、早期発見と早期切除が大切です。
小さなしこりでも、急に大きくなったり、出血・潰瘍化することがあります。
「なんとなく違和感がある」「触るとコリッとする」と感じた時点で、
早めに動物病院へご相談ください。
獣医外科認定医(JAHA)/獣医腫瘍科認定医在籍
整形外科・腫瘍科・歯科・皮膚科などの専門診療にも対応しています。
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