🔬ストルバイト結晶と血尿について
〜尿検査で見つかる結晶と、その原因・治療・予防〜
今回の写真は、尿検査で検出された ストルバイト結晶(リン酸アンモニウムマグネシウム) と、
背景に多数見られる 赤血球(血尿) の顕微鏡像です。
尿が濁っていたり、血が混じっている時、このような結晶や細胞が検出されることがあります。
ストルバイト結晶は犬猫で非常に多く見られるもので、
そのまま放置すると膀胱炎や尿結石、尿路閉塞につながることもあります⚠️
🩺 ストルバイト(結晶)とは?
尿の中に
・マグネシウム
・アンモニウム
・リン
が多く含まれている時、
尿がアルカリ性に傾くことで結晶化したものです。
結晶が大きくなると 膀胱結石 となり、痛みや血尿の原因になります。
🚨 血尿が起こる理由
結晶は“ガラス片のように尖った形”をしているため、
膀胱や尿道の粘膜を擦ってしまい、赤血球が尿中に出てくる(血尿)ことがあります。
症状としては👇
・ピンク色の尿
・茶色い尿
・トイレが近い
・排尿時に痛がる
・少量ずつ何度もトイレに行く
などが見られます。
🧪 診断方法
尿検査で
・pH(尿の酸性・アルカリ性)
・結晶の種類
・細菌の有無
・赤血球、白血球の数
などを確認します。
必要に応じて
・レントゲン
・超音波検査
で結石の有無を調べます。
💊 治療方法
治療は症状や結晶の量によって異なります👇
✔ ① 食事療法
ストルバイト結晶は 食事療法で溶解できる 場合が多いです。
療法食に切り替えることで、尿を酸性に維持し結晶を溶かします。
✔ ② 抗生剤
細菌性膀胱炎に伴うストルバイトの場合、
抗生剤で感染を治すことが重要です。
✔ ③ 点滴・水分摂取の強化
尿量を増やすことで、膀胱内の結晶を流しやすくします。
✔ ④ 結石が大きい場合 → 外科的摘出
溶けない・大きすぎるストルバイト結石は手術で取り除くことがあります。
🧡 再発防止のポイント
ストルバイトは再発しやすいため、日常ケアがとても大切です👇
・十分な水分摂取(ウェットフード活用)
・トイレ環境を清潔に
・適切な療法食やフード選び
・定期的な尿検査
・ストレスを減らす環境づくり
これらを継続することで、再発リスクを大きく減らせます✨
🐾 飼い主さんへ
血尿や尿のにおいの変化、トイレの回数が増えた場合は
早めの受診が大切です。
ストルバイトは、適切に治療すれば改善できる病気ですが、
放置すると尿路閉塞など命に関わる危険な状態に進行することもあります。
気になる症状があれば、お早めにご相談ください🐶🐱✨
獣医外科認定医(JAHA)/獣医腫瘍科認定医在籍
整形外科・腫瘍科・歯科・皮膚科などの専門診療にも対応しています。
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