犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)とは?
〜手術前後の写真つきで解説〜
今回の症例は、膝蓋骨脱臼(パテラ)と診断されたわんちゃんです。
ブログには、
・手術前の滑車溝が浅い状態(Before)
・手術後に滑車溝を深く形成した状態(After)
の写真を掲載しています。
パテラは小型犬にとても多い関節の病気で、膝のお皿の骨が正常な溝から外れてしまう状態を指します。
放置すると関節炎や前十字靱帯断裂につながるため、適切な治療が必要です。
🩺 パテラが起きる理由
・滑車溝が浅い
・骨や筋肉のバランスが崩れている
・成長期の骨格の問題
・外傷(ジャンプや落下)
ほとんどは 先天的な構造(遺伝的要因) が関係しています。
👀 主な症状
・後ろ足をスキップのように浮かせる
・歩き方がぎこちない
・膝がカクっと外れる
・進行すると関節炎による痛み
症状は軽度〜重度までさまざまで、初期は気づきにくいこともあります。
🦴 グレード分類
1〜4段階に分類され、
2、3、4は手術が推奨されます。
・グレード1:押すと外れる
・グレード2:歩いていて外れることがある
・グレード3:常に外れており、押すと戻るがすぐ外れる
・グレード4:押しても戻らないほど重度
🔧 今回の手術(滑車溝形成術)
膝蓋骨がはまる 滑車溝(かっしゃこう)が浅いと、脱臼しやすくなります。
そのため手術では、
👉 滑車溝を深く削って作り直し、膝蓋骨が安定するようにします。
掲載写真の
・Before:溝が浅く不安定
・After:深く形成され、膝蓋骨がしっかり収まる
という様子が分かりやすく示されています。
必要に応じて、靱帯の補強や関節包の調整などの追加処置を行うこともあります。
🩹 術後のケア
手術後は以下がとても重要です👇
・安静(数週間)
・滑らない床環境
・適度なリハビリ
・体重管理
・定期チェック
術後数週間〜数ヶ月で歩行が改善し、
多くのわんちゃんが元気に歩けるようになります✨
獣医外科認定医(JAHA)/獣医腫瘍科認定医在籍
整形外科・腫瘍科・歯科・皮膚科などの専門診療にも対応しています。
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