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肛門周囲のしこりは要注意!肛門嚢アポクリン腺癌の診断と治療

🐶肛門嚢アポクリン腺癌について

〜早期発見・早期治療がとても重要な病気〜

わんちゃんの肛門付近にしこり・腫れがみられ、
精査を行ったところ 肛門嚢アポクリン腺癌(こうもんのうアポクリンせんがん) と診断された症例をご紹介します。

 

今回は、治療として腫瘍の外科切除を実施しました。
写真は 術前(左)と術後(右) の比較です。

🔍 肛門嚢アポクリン腺癌とは?

肛門の横にある「肛門嚢(こうもんのう)」という袋状の組織から発生する腫瘍で、
犬に比較的多い 悪性腫瘍(がん) のひとつです。

ゆっくり大きくなるタイプから、急速に増大するタイプまであり、
リンパ節や他の臓器へ転移する可能性 があるため注意が必要です。

特に、
・肛門の周りが腫れている
・しこりがある
・排便しづらそう
・肛門を気にして舐める
などの症状がある場合は早めの受診が大切です。

🧪 診断方法

診断には以下のような検査を行います👇

・細胞診(針を刺して細胞を調べる)
・血液検査(高カルシウム血症の有無)
・レントゲン検査
・超音波検査(腹腔内リンパ節の評価)
・CT検査(転移の有無や浸潤範囲の確認)

病気の特性上、全身の転移チェックがとても重要 です。

🩺 今回の症例:外科手術を実施しました

今回のわんちゃんは肛門横の腫瘤が大きくなってきたため、
麻酔下で肛門嚢摘出および腫瘍切除を行いました。

術前は肛門周囲が腫れていましたが、
術後は腫瘍が切除され、炎症も改善してきています。
術創は丁寧に縫合し、排泄に支障がないよう配慮して手術を実施しています。

💊 術後のケアと今後の治療

肛門嚢アポクリン腺癌は、
・再発
・リンパ節への転移
・肺・腹腔内臓器への転移
を起こす可能性があるため、術後も継続した経過観察が必要です。

術後は
・定期的な診察
・画像検査(エコー・レントゲン)
・必要に応じた追加治療
を行いながら慎重にフォローしていきます。

🐾 飼い主さんへ

肛門付近にしこりを触れた、肛門が腫れている、排便姿勢が変わった…
そんな小さな変化が 悪性腫瘍のサイン のことがあります。

肛門嚢アポクリン腺癌は、
早期発見・早期手術で予後が大きく変わる腫瘍 です。
気になる症状がある場合は、お早めにご相談ください。

 

獣医外科認定医(JAHA)/獣医腫瘍科認定医在籍
整形外科・腫瘍科・歯科・皮膚科などの専門診療にも対応しています。

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