🫀 僧帽弁閉鎖不全症における心エコー検査
画像所見と評価の進め方
僧帽弁閉鎖不全症は、小型犬に多くみられる心疾患であり、
心エコー検査による評価が診断および治療方針の決定において重要です。
今回は、実際のエコー画像をもとに評価の流れをご紹介いたします。
🩺 基本断面と形態評価
1番左の画像では、右傍胸骨長軸像を中心に評価を行っています。
左心房(LA)と大動脈(Ao)の比を測定しており、
LA/Ao比は心拡大の評価に重要な指標です。
またMモードでは
・左心室拡張末期径
・収縮末期径
・短縮率(FS)
を測定し、心機能を評価しています。
🌈 逆流の評価(カラードプラ)
真ん中の画像では、カラードプラにより僧帽弁逆流(MR)が確認されています。
左心房内に広がるモザイク状の血流は、
逆流の存在と程度を示しています。
この逆流の広がりは、重症度評価の重要なポイントとなります。
💨 ドプラ評価
1番右の画像では、ドプラ検査により逆流速度を測定しています。
・僧帽弁逆流速度
・流速パターン
から圧較差の推定や血行動態の評価を行います。
さらに下段では
・僧帽弁流入血流(E波・A波)
・E/A比
を確認し、拡張機能の評価も行っています。
📏 評価のポイント
心エコーでは以下の項目を総合的に評価します。
・僧帽弁の変性と逸脱
・逆流の範囲
・左心房拡大(LA/Ao)
・左心室径
・心機能(FS、EF)
・ドプラによる血流評価
これらのパラメーターを組み合わせて、病態を把握します。
💊 治療方針の決定
これらの評価結果をもとに
・ピモベンダン
・ACE阻害薬
・利尿薬
などの治療薬の選択や導入時期を決定します。
特に
・左心房の拡大
・心拡大の進行
・臨床症状
が重要な判断基準となります。
🌱 経過観察の重要性
僧帽弁閉鎖不全症は進行性の疾患であるため、
定期的な心エコー検査が不可欠です。
画像のように
・逆流の変化
・心拡大の進行
・血流パターンの変化
を追跡することで、適切なタイミングで治療を調整することができます。
🧾 まとめ
心エコー検査では
・形態
・逆流
・心拡大
・心機能
を体系的に評価し、
その結果をもとに治療方針を決定していきます。
画像所見と数値評価を組み合わせることが、
適切な診断と治療につながります。
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