黒目の中に茶色い部分が伸びている?猫の「虹彩癒着」とは
目の中に茶色い部分が伸びている…?
猫ちゃんの目を見たときに、
「黒目の形がおかしい」
「茶色い部分が中央に伸びている」
そんな変化に気づくことがあります👀
今回ご紹介するのは、「虹彩癒着(こうさいゆちゃく)」です。
写真では、虹彩(茶色〜黄色の部分)が黒目の中央方向へ引っ張られているような変化が確認できます。
虹彩癒着とは?
虹彩癒着とは、炎症によって虹彩が周囲の組織に張り付いてしまう状態です。
今回の症例では、角膜に傷(角膜潰瘍)ができ、
その傷が治癒する過程で虹彩と角膜が癒着しました。
通常、虹彩は自由に動く組織ですが、
強い炎症が起こることで周囲とくっついてしまうことがあります。
その結果、瞳の形が変わったり、
虹彩が中央へ引っ張られて見えるようになります。
原因について⚠️
猫では
・角膜潰瘍
・角膜腐骨
・ぶどう膜炎
・外傷
などに伴って虹彩癒着が起こることがあります。
特に、深い角膜潰瘍では眼の内部まで炎症が及び、
癒着が起こることがあります。
こんな症状は要注意👀
・黒目が白く濁る
・瞳の形が変わる
・目を細める
・涙が増える
・目やにが多い
・痛そうにする
猫ちゃんは痛みを隠すことも多いため、
見た目の変化が重要なサインになることがあります。
検査・診断方法について🔍
診断には眼科検査を行います。
・フルオレセイン染色
・眼圧検査
・細隙灯検査
・眼底検査
などを行い、
・角膜の傷の深さ
・眼の内部炎症
・虹彩の異常
を詳しく確認していきます。
放置は危険なこともあります⚠️
虹彩癒着は、強い炎症が起こっていたサインでもあります。
放置すると
・慢性的な痛み
・視力低下
・緑内障
につながることもあります。
そのため、早期治療がとても重要になります。
治療について💊
治療は原因となった角膜疾患や炎症に対して行います。
・点眼治療
・炎症を抑える治療
・角膜保護治療
・必要に応じた外科治療
などを組み合わせて管理していきます。
目の異変は早めにご相談ください🏥
「少し白っぽい」
「黒目の形が違う気がする」
そんな小さな変化が、重度眼疾患のサインであることもあります。
猫ちゃんの目に異常を感じた際は、早めの受診をおすすめします。
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獣医外科認定医(JAHA)
獣医総合臨床医(JAHA)
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