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潜在精巣と診断された飼い主さまへ

健康診断や去勢相談の際に、

「精巣が1つしかありません」
「潜在精巣(停留精巣)です」

と説明を受け、不安になった飼い主さまも多いと思います。

今回は、犬の潜在精巣について解説します。

 


潜在精巣とは?

通常、オス犬の精巣は子犬の頃に陰嚢へ下降します。

しかし、片側または両側の精巣が正常な位置まで降りてこないことがあります。

この状態を「潜在精巣(停留精巣)」といいます。

精巣は、

・お腹の中(腹腔内)
・鼠径部(足の付け根)

などに残っていることがあります。

 


今回の症例について🔍

今回の症例では、片側の精巣が腹腔内に残っていました。

1枚目の画像では、

・右側:正常な精巣
・左側:潜在精巣

を比較しています。

潜在精巣は正常な精巣より小さく、形も変化していることがあります。

2枚目は、実際に摘出した潜在精巣です。

 


なぜ摘出が必要なの?⚠️

潜在精巣は、お腹の中の高い温度環境に長期間さらされることで、

精巣腫瘍を起こすリスクが高くなるといわれています。

特に、腹腔内に残っている精巣は、正常な精巣よりも腫瘍化リスクが高いことが知られています。

そのため、潜在精巣と診断された場合は、摘出手術が推奨されます。

 


症状はあるの?

潜在精巣自体では、症状がないことも多くあります。

そのため、「元気だから様子を見てもいいですか?」とご相談いただくこともあります。

しかし、将来的なリスクを考えると、若いうちでの摘出が望ましいケースが多くあります。

 


診断・検査について🔍

診断には、

・触診
・超音波検査
・レントゲン検査

などを行います。

腹腔内にある場合は、超音波検査で位置を確認することもあります。


手術について💊

治療は、潜在精巣の摘出手術です。

通常の去勢手術と異なり、

・腹腔内を探す必要がある
・切開範囲が広くなる場合がある

など、少し手術難易度が上がることがあります。

しかし、将来的な病気予防のためにも重要な手術になります。


早めの相談をおすすめします🏥

「片側しか精巣がない」
「潜在精巣と言われた」

そのような場合は、早めのご相談をおすすめします。

将来的な腫瘍リスクを下げるためにも、
適切なタイミングでの治療が大切です🐶


🏥 専門診療にも対応しています
獣医外科認定医(JAHA)
獣医総合臨床医(JAHA)
獣医腫瘍科認定医在籍
整形外科・腫瘍科・歯科・皮膚科などの専門診療にも対応しています。


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