首元に柔らかいしこりが…犬の唾液腺トラブルについ
首の下が急に腫れた…?犬の唾液腺炎について
今回ご紹介するのは、「唾液腺炎(だえきせんえん)」の症例です。
飼い主さまからは、
「顎の下が急に大きく腫れてきた」
とのことでご相談をいただきました。
唾液腺とは?💧
唾液腺は、唾液を作る器官です。
犬では、
・耳下腺
・下顎腺
・舌下腺
・頬骨腺
などの唾液腺があります。
普段は唾液を口の中へ送り、食事や口腔内の健康維持に重要な役割を果たしています。
今回の症例について🔍
1枚目の写真では、顎の下に大きな腫れが確認できます。
触ると比較的柔らかく、水風船のような感触がありました。
唾液腺や唾液管に炎症や損傷が起こると、唾液が周囲組織へ漏れ出し、このような腫れを形成することがあります。
どんな病気なの?⚠️
唾液腺炎や唾液嚢胞では、
💧 唾液が漏れる
↓
💧 周囲にたまる
↓
⚠️ 腫れが大きくなる
という状態が起こります。
腫れが大きくなると、
・違和感
・飲み込みづらさ
・食欲低下
などにつながることもあります。
今回行った治療💉
今回は腫れている部分へ針を刺し、内部にたまった液体を抜去しました。
2枚目の写真が実際に抜去した液体です。
シリンジ内に大量の液体が採取されていることが分かります。
採取した液体の性状から、唾液由来の液体であることが確認されました。
原因について🔍
唾液腺炎や唾液嚢胞の原因としては、
・外傷
・唾液管の損傷
・炎症
・原因不明
などが考えられています。
実際には原因が特定できないケースも少なくありません。
治療について✂️
一時的に液体を抜くことで腫れは改善しますが、
唾液を作り続けるため再発することがあります。
そのため、
✔ 穿刺排液
✔ 内科治療
✔ 唾液腺摘出手術
などを症例ごとに選択します。
再発を繰り返す場合は、根本治療として唾液腺摘出を検討することがあります。
首元の腫れを見つけたらご相談ください🏥
首や顎の下の腫れには、
・唾液腺炎
・唾液嚢胞
・リンパ節腫大
・腫瘍
などさまざまな原因があります。
見た目だけでは判断できないため、超音波検査や穿刺検査による評価が重要です。
気になる腫れを見つけた場合は、お早めにご相談ください🐶
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獣医外科認定医(JAHA)
獣医総合臨床医(JAHA)
獣医腫瘍科認定医在籍
整形外科・腫瘍科・歯科・皮膚科などの専門診療にも対応しています。
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