猫のケンカ傷はなぜ化膿しやすいの?
今回ご紹介するのは、同居猫ちゃんとのケンカによって背中に傷ができた猫ちゃんの症例です。
猫同士のケンカでは、一見すると小さな傷に見えても、実は皮膚の下で大きなダメージが起きていることがあります。
来院時の状態🐱
飼い主さまが背中の傷に気付き来院されました。
傷口自体はそれほど大きくありませんでしたが、詳しく確認すると傷の奥に空洞が形成されていました。
このような状態を「皮下ポケット」と呼びます。
見た目だけでは軽傷に見えても、皮膚の下では傷が広がっていることがあります。
なぜポケットができるの?⚠️
猫の犬歯は細く鋭いため、咬まれると小さな穴だけが皮膚に残ることがあります。
しかし実際には、
🐱 皮下組織
🐱 筋肉周囲
🐱 結合組織
にまでダメージが及んでいることがあります。
その結果、皮膚の下に空洞(ポケット)ができてしまいます。
猫の咬傷は化膿しやすい💥
猫の口の中には多くの細菌が存在しています。
そのため傷口から細菌が入り込むと、
⚠️ 膿瘍形成
⚠️ 発熱
⚠️ 食欲低下
⚠️ 強い痛み
⚠️ 皮膚壊死
などを起こすことがあります。
実際にはケンカから数日後に急に腫れてきて受診されるケースも少なくありません。
今回行った治療🩺
今回の症例では、傷口の奥にポケットが形成されていたため、
🧴 傷口内部まで十分に洗浄
🧴 消毒処置
🧴 抗生剤軟膏の塗布
を行いました。
猫のケンカ傷では、表面だけを消毒しても皮膚の下に細菌や汚れが残っていることがあります。
そのため今回は、ポケット内部までしっかり洗浄したうえで抗生剤軟膏を塗布し、感染や化膿を防ぐ処置を行いました✨
ケンカ傷を見つけたら👀
猫ちゃん同士のケンカの後は、
✔ 毛が抜けている
✔ 小さな穴がある
✔ 腫れている
✔ 触ると痛がる
✔ 元気がない
✔ 食欲が落ちた
といった症状に注意してください。
小さな傷でも皮膚の下で感染が進行していることがあります。
早めの受診がおすすめです🏥
猫の咬傷は見た目以上に重症なことがあります。
「少し傷があるだけかな?」
と思っていても、数日後に大きく腫れてしまうケースもあります。
特に同居猫とのケンカでは、飼い主さまが気付かないうちに傷ができていることもあります。
ケンカ傷を見つけた場合は、お早めにご相談ください🐱
🏥 専門診療にも対応しています
獣医外科認定医(JAHA)
獣医総合臨床医(JAHA)
獣医腫瘍科認定医在籍
整形外科・腫瘍科・歯科・皮膚科などの専門診療にも対応しています。
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