【歯周病シリーズ第18回】
犬の外歯瘻(がいしろう)とは?目の下から膿が出る原因は歯周病かもしれません
「目の下が腫れている」
「皮膚から膿が出ている」
「抗生剤で一時的に治るけれど繰り返す」
このような症状がある場合、原因は歯周病かもしれません。
今回は、13歳ボーダーコリーでみられた 外歯瘻(がいしろう)をご紹介します。
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📷 症例紹介
今回の患者さんは13歳のボーダーコリーです。
右目の下に穴が開き、膿が出るとのことで来院されました。
一見すると皮膚の病気のように見えますが、原因は右上第4前臼歯(犬歯の後ろにある大きな歯)の重度歯周病でした。
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外歯瘻(がいしろう)とは?
外歯瘻とは、歯の根元で起こった感染が皮膚まで達し、皮膚に穴を開けて膿が排出される状態です。
特に犬では、上顎第4前臼歯の歯周病で発生することが多く、目の下が腫れたり、皮膚に穴が開いたりします。
膿が出ることで一時的に腫れが引くことがありますが、原因となる歯を治療しなければ繰り返してしまいます。
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このような症状はありませんか?
✅ 目の下が腫れる
✅ 目の下から膿や血が出る
✅ 顔を触られるのを嫌がる
✅ 口臭が強い
✅ 硬いものを食べなくなった
✅ 片側だけで噛むようになった
このような症状がある場合は、歯周病が隠れている可能性があります。
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なぜ歯周病で穴が開くのでしょうか?
歯周病が進行すると、歯周ポケットの奥で細菌感染が進みます。
感染がさらに進行すると膿がたまり、その膿が出口を求めて皮膚まで達し、目の下などに穴(外歯瘻)を形成します。
そのため、皮膚だけを治療しても根本的な改善にはなりません。
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歯周ポケットを測定すると…
歯周病の重症度は、歯周プローブという専用の器具を用いて歯周ポケットの深さを測定します。
今回の症例では、右上第4前臼歯の歯周ポケットは20mmを超えていました。
犬の歯周ポケットの正常値は1〜3mm程度です。
20mm以上ということは、歯を支える骨が大きく失われ、非常に重度の歯周病まで進行していたことを意味します。
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なりやすい犬は?
外歯瘻は、
・高齢犬
・歯石が多い犬
・歯磨き習慣がない犬
・歯周病が進行している犬
で多くみられます。
特に中高齢になると発症リスクが高くなります。
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治療方法
外歯瘻の治療では、原因となっている歯を治療することが最も重要です。
今回の症例では、
・歯科レントゲン検査
・歯周ポケットの評価
・抜歯
・歯石除去・歯周病治療
を実施しました。
原因となる歯を抜歯することで感染源が取り除かれ、外歯瘻も改善していきます。
抗生剤だけでは一時的によくなっても再発することが多いため、根本治療が大切です。
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まとめ
外歯瘻は皮膚の病気ではなく、歯周病が原因となっていることが少なくありません。
目の下の腫れや膿がなかなか治らない場合は、歯周病が隠れている可能性があります。
早めに診断・治療を行うことで痛みを取り除き、再発を防ぐことができます。
気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
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