365日診療

ご予約はウェブで

またはお電話で

☎055-972-6770

〒411-0906

静岡県駿東郡清水町八幡61−1

ヘルニア 手術料金

食道裂孔ヘルニア

胸腔と腹腔の仕切りである横隔膜に、食道が胸から腹部に抜ける穴のことを食道裂孔といいます。食道裂孔ヘルニアとは、この裂孔に食道や胃が張り込んでしまう状態のことです。このとき入り込んだ消化管は胸腔内にあります。症状としては、食べたものをそのまま吐いてしまう、涎が出る、呼吸が速い、成長不良などです。診断は、レントゲン検査が有用です。

治療は、無症状で軽度なら投薬を、症状がある場合は手術が適応になります。手術を行わなかった場合は消化管から出血したり、消化管に穴が開いたり、命を脅かすことになるため、診断後は早期に手術を行うことをお勧めします。手術前までに気を付けることは、低脂肪食を少量頻回で与え、吐かないように工夫してください。手術では、開いてしまった食道裂孔を閉め、胃が動かないように固定します。退院後は1週間ほどは柔らかいフードを与えるようにしてください。

入院日数 3泊4日

入院・手術料金 35万

 

横隔膜ヘルニア

胸腔と腹腔を分けている横隔膜に先天的もしくは交通事故等で後天的に穴が開いてしまい、胸腔内に臓器が入り込んでしまう状態のことです。症状としては、臓器が胸腔内に入り込むことによる呼吸困難、嘔吐、食欲低下などがみられます。入り込んだ臓器によっては、緊急手術が必要になる場合があります。診断は、レントゲン検査、エコー検査が有効です。治療は、開胸・開腹手術によって、入り込んだ臓器を腹腔内に戻し、開いた穴を塞ぎます。開胸手術により胸腔内に過剰な空気をたまってしまうので、胸腔ドレーンを設置し、過剰な空気を抜く必要があります。数日間は、ドレーンから空気を抜気します。

入院日数 3泊4日

入院・手術料金 35万

 

臍ヘルニア

臍ヘルニアは人でいう出べそです。おへその下にある筋膜出生時に閉じ、通常のおへそができます。しかし、先天的な理由などで閉じないと、その穴から腹圧で腹腔内の脂肪や腸の一部が飛び出してしまいます。この状態を臍ヘルニアといいます。診断方法は、おへそにぽこんとした膨らみがあるか確認します。穴が小さいと仰向けになったときに膨らみが無くなる場合もあるので注意しながら観察します。また、飛び出してしまった臓器最悪の場合、壊死してしまします。そのため手術が必要です。付近の筋肉や筋膜をあえて切除することによって、空いてしまった穴を自然に塞ぎます。術後1〜2週間は運動を制限する必要があります。

入院目安 当日退院

入院・手術料金 22000

 

鼠経ヘルニア

鼠経ヘルニアとは後肢の付け根部分、鼠径部(そけいぶ)から脂肪や組織、臓器が飛び出してしまうことをいいます。

診断方法は、鼠径部にしこりや膨らみがあるか確認します。後肢のみで立った状態になると、重力の関係でより膨らみがあるか判断できます。

また直腸検査も有効です。

腸や子宮、膀胱などの臓器が飛び出してしまっている場合や臓器同士がねじれてしまっていると、壊死、命に関わりますので手術が必要です。

切開し、拡張や壊死をしてしまっている臓器を取り除きつつ腹腔内に戻します。

退院後は、運動制限をする必要があります。

入院目安 1泊2日

入院・手術料金 軽度8万 重度18万

 

会陰ヘルニア

肛門の側方にある筋肉の萎縮やしぶりなどによって、筋肉の間に穴が開き、直腸や腹腔脂肪、前立腺、膀胱等が逸脱してしまうことを会陰ヘルニアといいます。症状は、しぶり、排便ができない、会陰部の腫れです。診断は、直腸検査、レントゲン検査、エコー検査です。治療は外科手術になります。開いたヘルニアを閉塞し、再発を予防するために結腸を固定します。また、未去勢の雄については、再発率が高いため去勢手術も行います。自宅では、抜糸までの間、可溶性繊維食など便が固くならないフードを与えてください。

入院日数 3泊4日

入院・手術料金 25万

 

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、ワンちゃんを飼われているご家族がよく耳にする病気ではないでしょうか。ダックスフンドや加齢性の変化で起こります。椎間板ヘルニアは、頸や胸腰部で起こります。頸部の椎間板ヘルニアでは、知覚過敏、頭を下に下げる、頸部の痛み等があります。胸腰部の椎間板ヘルニアは、活動の低下、背中が丸まる、震え、腰が落ちる、痛み、後肢の歩行異常等があります。診断には、神経学的検査、レントゲン検査、CT検査、MRI検査が有用です。治療は、症状のグレードによって変わってきます。背部痛のみ(グレードⅠ)、起立歩行可能な不全麻痺(グレードⅡ)の症状の子に対しては、ケージレスト(ケージあるいはサークル内で安静に過ごす)、鎮痛剤等を内服してもらいます。両後肢での起立歩行不全な不全麻痺(グレードⅢ)、両後肢の完全麻痺(グレードⅣ)、両後肢の深部痛覚の消失(グレードⅤ)、グレードⅠ~Ⅱで症状が悪化した子に対しては、外科的手術を行います。椎間板が飛び出した箇所の椎骨の一部分を切除し、神経を圧迫している椎間板を除去します。手術することにより、神経を刺激していた椎間板がなくなるため、以前のように歩くことができます。グレードⅤの子については、外科的治療での反応は50%、内科的治療では10%です。自宅では、再発防止のため、①ジャンプや段差等の上下運動の禁止 ②歩行時に滑らないように足裏の毛刈りや滑りにくい材質に変える(滑らないワックスを塗布・絨毯などに変える)③体重制限 を行うようにしてください。

入院日数 4泊5日

   入院・手術料金 45万

ウェブで診療予約