🐶「なんだか前足をかばって歩いている…?」
肩関節不安定症について
こんにちは、ガレン動物病院です!
「お散歩のあとに片足をあげることがある」
「前足をかばっているけれど、原因がわからない…」
「レントゲンでは異常がないと言われたのに、まだ足を引きずる」
そんなときに疑われるのが、**肩関節不安定症(けんかんせつふあんていしょう)**です。
🦴 肩関節不安定症とは?
犬の肩関節は、筋肉と靱帯によって支えられています。
この構造のどこかにゆるみや損傷があると、関節が不安定になり、痛みや違和感が出ることがあります。
📌 肩の関節に問題があるのに、骨や靱帯に明らかな異常が見つかりにくいのが特徴です。
そのため、「原因不明の前足の跛行」として見逃されがちな病気です。
🐶 どんな犬に多い?
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活発に走る中〜大型犬(ラブラドール、ボーダーコリーなど)
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アジリティやボール遊びなど、ジャンプ運動が多い子
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特に1〜5歳くらいの若い成犬に多く見られます
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小型犬にも起こることがありますが、気づかれにくい場合も
📌 よくある症状
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前足(片方)をかばって歩く/軽くびっこを引く
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お散歩や運動のあとに足を痛がる
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寝起きの動き出しで前足をつきにくそうにする
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肩周辺を触ると嫌がる/反応する
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完全に足を浮かせることは少なく、断続的・軽度の跛行が多い
🩺 診断と治療法
🔍 診断
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歩行観察・触診で、肩のぐらつきや痛みを確認します
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レントゲンでは明らかな異常が見られないことも多く、
関節鏡(関節の中をカメラで観察)によって確定診断される場合もあります
💊 治療
軽度の場合:
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安静+消炎鎮痛剤
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肩に負担をかけないよう、運動制限・体重管理を行う
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サプリメントや理学療法(マッサージ・温熱)でケア
中〜重度・再発する場合:
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関節内構造の損傷(関節唇や靱帯)がある場合、手術が必要になります
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関節の安定性を回復させる手術後、数週間のリハビリが必要です
🏡 おうちでの注意点
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滑る床にマットを敷く(肩に負担をかけない)
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ボール投げやジャンプ運動を一時中止
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適度な散歩とリハビリ運動を獣医師の指示に従って実施
💬 最後に
肩関節不安定症は、一見軽く見える跛行の裏に潜むことが多い病気です。
「レントゲンは問題ないけれど、足をかばうのが続いている…」
そんなときは、ぜひ整形外科的な評価ができる当院にご相談ください。
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