365日診療

ご予約はウェブで

またはお電話で

☎055-972-6770

〒411-0906

静岡県駿東郡清水町八幡61−1

 · 

炎症性腸疾患(IBD)

🍽️【食事後に下痢、嘔吐が続く…それ、炎症性腸疾患かもしれません】

炎症性腸疾患(IBD)について

こんにちは、ガレン動物病院です。
今回は、犬や猫に見られる消化器系の疾患、**炎症性腸疾患(IBD)**についてご紹介します。


🩺 炎症性腸疾患(IBD)とは?

炎症性腸疾患(IBD)は、腸の内壁に炎症が起き、腸の機能が正常に働かなくなる病気です。
IBDは、腸内での免疫反応の異常が原因で発症し、腸内の細胞が過剰に反応して炎症を引き起こします。
この炎症が長期にわたると、下痢や嘔吐、体重減少、食欲不振などの症状が現れます。

📌 IBDは、遺伝的な要因や食事、環境要因などが複合的に影響し、腸内の炎症を引き起こすことがあります。


🐶🐱 どんな子に多いの?

  • 高齢犬や猫(免疫力の低下が原因となることが多い)

  • 小型犬種(例えば、シーズー、ダックスフンド、ヨークシャーテリアなど)

  • アレルギーや過敏症を持つペット

  • 消化不良やストレスに敏感な動物

  • 遺伝的要因がある犬や猫(IBDにかかりやすい血統)


📌 主な症状

  • 下痢(特に水っぽい便や血液が混じることがある)

  • 嘔吐(食べ物や胃液を吐き出す)

  • 食欲不振、または食べてもすぐに吐く

  • 体重減少(栄養がうまく吸収されないため)

  • 元気がない、または活動量の低下

  • 腹部を触ると痛がる、または膨満感を感じる

  • 脱水症状(下痢や嘔吐が続くと、体内の水分が失われる)

📌 炎症性腸疾患(IBD)は慢性化することが多く、症状が繰り返し現れるため、早期に診断し、適切な治療を行うことが大切です


🩺 診断と検査

  • 視診と触診:腹部の膨張や圧痛を確認

  • 血液検査:炎症の程度や栄養不良を確認

  • 便検査:感染症や寄生虫の有無を調べる

  • 超音波検査:腸の炎症の程度や異常を調べる

  • 内視鏡検査:腸内を直接観察し、炎症の状態や潰瘍などの損傷を確認

  • 生検:腸の一部を採取し、組織学的に炎症があるかを確認する


💊 治療方法

✅ 薬物療法

  • 抗炎症薬(コルチコステロイドなど):炎症を抑えるために使用

  • 免疫抑制薬(腸内の免疫反応を抑える薬)

  • 抗生物質(腸内の細菌のバランスを整えるために使用)

  • 消化管保護薬(腸内の粘膜を保護する薬)

✅ 食事管理

  • 消化に優しい食事(低脂肪、低繊維食など)を与える

  • アレルゲンフリーの食事(アレルギーが原因でIBDが発症している場合)

  • 食事は少量に分けて与える(1日3〜4回)

  • 食事の変更はゆっくりと行い、急激な切り替えを避ける

✅ サポート療法

  • 点滴療法(脱水症状がひどい場合)

  • 栄養補助(食事が取れない場合や栄養不良がある場合に使用)


🕰 予後と注意点

状況 備考
軽度のIBD 食事管理と薬物療法で回復することが多い
中度・重度の場合 長期的な管理が必要で、症状が繰り返し現れることがある
再発のリスク ストレスや食事内容が再発の引き金となることがある

📌 食事管理とストレス管理が重要です。再発を防ぐためには、生活環境の改善と定期的な診察が必要です。


🏠 ご家庭でのケア

  • 食後は安静にさせ、過度な運動を避ける

  • 消化に優しい食事(ウェットフードやペースト状のもの)を選ぶ

  • 少量ずつ食事を与える(1日3〜4回)

  • ストレスを避ける生活環境を整える

  • 定期的に健康診断を受け、腸の状態をチェックする


💬 まとめ

炎症性腸疾患(IBD)は、腸内の炎症によって消化機能が低下し、下痢や嘔吐、体重減少などの症状が現れる病気です。
早期に治療を開始し、食事管理や薬物療法で症状を改善することが可能です。
「下痢」「嘔吐」「食べたがらない」などの症状が見られた場合は、早めにご相談ください。


📞 ご予約・お問い合わせはこちら
ネット予約 ▶︎https://5.mfmb.jp/mobile/index.php?PHPSESSID=578pnba6ipr9e0ko5igj8dkt70&clinic_number=900991
電話 ▶︎055-972-6770

ガレン動物病院
静岡県駿東郡清水町八幡61-1


 

対応エリアのご案内
ガレン動物病院は、三島市・沼津市・函南町・長泉町・伊豆市・裾野市・御殿場市・富士市・富士宮市・静岡市・箱根町など、静岡県・神奈川県東部エリアからも多くの飼い主様にご来院いただいています。
ペットの症状やお困りごとがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

ウェブで診療予約