🐾女の子のわんちゃん・ねこちゃんで気をつけたい膣炎(ちつえん)について
こんにちは、ガレン動物病院です。
今回は、特に避妊手術をしていないメスのわんちゃん・ねこちゃんで見られることのある「膣炎(ちつえん)」についてお話します。
おしっこのトラブルと間違いやすいこともあるので、知っておくと安心です。
🐶🐱こんな症状はありませんか?
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陰部をしきりになめている
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陰部が赤く腫れている
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おりものが出ている(透明・白・黄〜緑色など)
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トイレの回数が増えた(膀胱炎と間違われやすい)
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なんとなく元気がない、食欲が落ちた
症状は軽いこともありますが、放置すると子宮に炎症が広がる可能性もあるため注意が必要です。
💡膣炎ってどんな病気?
「膣炎」は、膣の中に細菌が入り込んで炎症を起こす病気です。
細菌感染によるものが多く、ヒート後(発情のあと)や分娩後、免疫が落ちているときに発症しやすい傾向があります。
また、腟の奇形(遺残性膣中隔など)や異物混入が原因となるケースもあります。
🔍どうやって診断するの?
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身体検査(視診)
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分泌物の細菌検査・顕微鏡検査
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超音波検査(子宮や膀胱の状態を確認)
膀胱炎や子宮の病気との区別が大切です。
💊治療はどうするの?
膣炎の治療は、原因や症状の程度によって異なります。
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抗生物質の投与(内服や膣内洗浄)
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炎症が強い場合は、消炎薬の使用
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原因が腟の構造異常であれば、外科的治療が必要な場合もあります
早期の治療で改善することが多いですが、再発しやすいケースもあるため、経過観察が重要です。
🛡️予防できるの?
完全に防ぐことは難しいですが、以下のことで発症リスクを減らせます:
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陰部の清潔を保つ
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定期的な健康診断
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避妊手術の検討(子宮・卵巣とともに膣疾患の予防にも)
💬 最後に
膣炎は、ちょっとした違和感から始まり、放置すると子宮まで炎症が及ぶこともある病気です。
「陰部をよくなめる」「おりものがある」など、気になる症状があれば、早めの受診をおすすめします。
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