🐶🐱【咳でもくしゃみでもない…鼻血が出る?】
鼻の腫瘍(鼻腔内腫瘍)について
こんにちは、ガレン動物病院です。 今回は、犬や猫に発生することがある鼻の中にできる腫瘍=鼻腔内腫瘍についてご紹介します。
🦠 鼻の腫瘍ってどんな病気?
鼻の中(鼻腔・副鼻腔)に発生する腫瘍のことを「鼻腔内腫瘍」といいます。
📌 初期症状がくしゃみや鼻水、鼻づまりといった“風邪のような症状”に見えるため、発見が遅れがちです。
悪性の腫瘍が多く、早期診断・治療がとても重要な病気です。
🐾 どんな子に多い?
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中高齢(7歳以上)の犬や猫
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犬では長頭種(コリー・シェパードなど)
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猫ではまれですが、高齢になるとリスクが上がります
📌 よくある症状
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鼻水(透明→膿性→血混じり)
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片側だけ鼻水・鼻血が出る
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くしゃみが止まらない
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鼻づまり・いびきのような音
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顔の片側が腫れてきた/眼が出てきた
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食欲低下・元気がない
📌 片側性の鼻出血や変形は、早期に精密検査が必要です。
🩺 診断と検査
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視診・触診
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レントゲン検査(顔面・胸部)
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CT検査(骨の破壊・腫瘍の広がりを詳細に確認)
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内視鏡検査(鼻腔の中を観察)
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組織検査(生検)で腫瘍の確定診断
📌 肺や脳、リンパ節への転移の有無も確認します。
💊 治療方法
鼻腔内腫瘍は、手術で完全に切除するのが難しい部位にあるため、 放射線治療が治療の中心になります。
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放射線治療:腫瘍を縮小・症状の緩和
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抗がん剤治療:補助的に使用する場合も
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ステロイド薬・抗炎症薬:症状緩和
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鎮痛剤・抗生物質:感染・痛みの管理
📌 原発巣の治療と、呼吸・生活の質(QOL)の維持が目標です。
🕰 予後と経過
状況 | 平均生存期間 |
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治療なし | 約2〜3ヶ月 |
放射線治療あり | 6〜12ヶ月以上の延命例も多数 |
早期発見+放射線 | 1年以上元気に過ごす子も |
🏠 ご家庭での注意点
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鼻水・鼻血・くしゃみが続いたら様子見せずに相談
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猫や犬が「鼻をこする」「口で呼吸する」行動が増えていたら要注意
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通常の風邪と違い、2週間以上症状が続く場合は検査をおすすめします
💬 まとめ
鼻の腫瘍は、最初はくしゃみや鼻水から始まるため見過ごされがちです。 でも、悪性で進行が早いケースも多く、早期の診断がとても重要です。
「片側だけ鼻血が出る」「鼻が変形してきた」 そんなときは、まずは一度ご相談ください。
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ガレン動物病院では、画像診断や内視鏡検査を含む呼吸器・腫瘍の診療を行っています。 「ちょっと気になる」段階での早期受診が、命を守る第一歩です。