🐾「白目にできもの?まぶたが腫れてる?」
犬・猫の眼の腫瘍について
こんにちは、ガレン動物病院です。
「目の中に何か黒い点がある」
「まぶたにできものができた」
「最近、目が開きにくそう・涙が多い気がする」
そんなとき、疑われる病気の一つが**眼の腫瘍(がんの可能性を含むできもの)**です。
👁 眼にできる腫瘍の種類
犬猫の眼にできる腫瘍は、大きく次の3つに分けられます:
種類 | 主な発生部位 | 備考 |
---|---|---|
眼瞼腫瘍(がんけんしゅよう) | まぶた | 最もよく見られる。多くは良性だが、まれに悪性も |
眼球内腫瘍 | 虹彩、脈絡膜、網膜 | メラノーマ、リンパ腫など。進行すると視力喪失のリスクあり |
眼窩腫瘍(がんかしゅよう) | 眼球の奥(骨・筋肉) | 外からは分かりにくく、腫れや目の突出で発見される |
🐶🐱 どんな子に多い?
-
中高齢の犬猫に多く発生
-
犬では**眼瞼腫瘍(まぶたの腫瘍)**が圧倒的に多い
-
猫では虹彩メラノーマやリンパ腫が比較的多く、見た目が小さくても進行が早いこともあります
📌 よくある症状
-
まぶたにしこりやできもの
-
目が開きにくそう/まばたきが増える
-
白目に出血・黒い斑点・盛り上がり
-
涙・目ヤニが増える
-
目が出てきたように見える(突出)
-
瞳孔の大きさが左右で違う(猫で要注意)
-
視力が落ちた/ぶつかるようになった
📌 「ちょっと目が赤い」「片目だけ涙が多い」など、ささいな変化がサインのことも!
🩺 診断と検査
-
視診・眼科スリット検査・眼圧検査
-
超音波検査(眼内・眼窩の腫瘍評価)
-
細胞診・針生検:腫瘍の性質を調べる
-
CT検査やX線:腫瘍の広がりや転移の確認
💊 治療法
✅ 外科手術
-
まぶたの良性腫瘍:小さいうちに切除することで再発リスクも低く、見た目にも優しい
-
眼球内・眼窩の悪性腫瘍:進行した場合は眼球摘出術が必要になることもあります
✅ 内科的治療・抗がん剤
-
リンパ腫や転移性腫瘍の場合は、**全身治療(抗がん剤)**を行うこともあります
✅ 緩和ケア
-
手術ができない場合は痛みや不快感のコントロールを優先します
-
点眼・内服薬などで炎症や出血を抑えます
🕰 予後の目安
腫瘍の種類 | 予後・特徴 |
---|---|
眼瞼腫瘍(犬) | 良性が多く、早期切除で再発なし |
虹彩メラノーマ(猫) | 進行すると視力喪失や転移。早期摘出で完治も可 |
眼窩腫瘍・リンパ腫など | 見た目に現れにくく進行が早い。全身治療・緩和ケアが中心 |
💬 まとめ
眼の腫瘍は、「見える場所」にできるがゆえに飼い主さんが一番最初に気づける腫瘍です。
だからこそ、「いつもと違う」違和感を放置せず、早めにご相談ください。
早期発見=視力と命を守る第一歩です。
📞 ご予約・お問い合わせはこちら
ネット予約 ▶︎ https://5.mfmb.jp/mobile/index.php?PHPSESSID=578pnba6ipr9e0ko5igj8dkt70&clinic_number=900991
電話 ▶︎ 055-972-6770