👃🦷【くしゃみ、鼻水、口臭…その原因は“歯”かもしれません】
口腔鼻腔瘻(こうくうびくうろう)/口鼻瘻管について
こんにちは、ガレン動物病院です。 今回は、犬や猫に見られる“歯と鼻がつながってしまう病気”**口腔鼻腔瘻(こうくうびくうろう)**についてご紹介します。
🩺 口腔鼻腔瘻(口鼻瘻管)ってなに?
口腔鼻腔瘻とは、口の中(歯ぐきや歯の根)と鼻腔(鼻の中)が穴でつながってしまう状態です。
📌 特に上顎の犬歯(前歯のキバ)や奥歯の根が、歯周病や外傷で破壊されることで、歯の根元に穴が開き、そこから鼻に通じてしまいます。
🐶🐱 どんな子に多いの?
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中高齢の犬(特に小型犬)
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歯周病を放置していた子
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歯が折れて放置されている子
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抜歯後の治癒が不完全な場合
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猫でも歯根の感染から発生することがあります
📌 主な症状
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片側の鼻水・くしゃみが続く(特に透明→膿性)
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鼻から食べ物が出ることがある(くしゃみと同時)
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くしゃみのときに出血・膿・悪臭がする
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片方の鼻だけ詰まっているような音
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頬が腫れる、顔を気にする
📌 鼻の異常だけでなく、「口腔内の精査」が必要です!
🩺 診断と検査
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視診・触診(歯周ポケットの確認)
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レントゲン検査(歯根と鼻腔の破壊の有無)
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プローブ(細い器具)で口腔から鼻腔への貫通を確認
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歯科用X線やCTが必要なことも
💊 治療法
✅ 外科的閉鎖手術が基本です
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穴の開いた部位をしっかり閉じる手術(粘膜フラップ形成術)
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周囲の歯や感染組織の除去(抜歯)
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抗生剤や消炎薬で炎症を抑える
📌 放置すると慢性鼻炎・副鼻腔炎・骨の破壊が進行することがあります。
🕰 予後と注意点
状況 | 備考 |
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初回治療で閉鎖成功 | 再発なく快適に過ごせる |
慢性化・感染が広範囲 | 再手術・長期管理が必要なことも |
🏠 ご家庭でのケア
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歯みがき習慣をつける(歯周病予防)
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定期的な歯科検診・スケーリング
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抜歯後の様子をよく観察(くしゃみ・鼻水があれば再診)
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ウエットフードなど刺激の少ない食事に変更(術後)
💬 まとめ
口腔鼻腔瘻は、**歯の病気が進行した結果として起こる“口と鼻がつながってしまう病気”**です。
くしゃみ・鼻水・口臭が続くときは、歯や口の中に原因があるかもしれません。 「片側だけ鼻水が出る」「歯周病を放置していた」そんな場合は、一度ご相談ください。
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ガレン動物病院では、歯科処置や外科治療にも対応しております。 お口と鼻のトラブル、気になる症状があればお気軽にご相談ください。