🐾もし妊娠してしまったら…
犬・猫の「人工流産」について
こんにちは、ガレン動物病院です。
今回は、**予期しない妊娠に気づいたときに考える選択肢のひとつ、「人工流産(にんこうりゅうざん)」**についてお話します。
とてもデリケートな話題ですが、飼い主さまの事情や動物の健康を考慮しながら、適切な判断をサポートすることも獣医師の大切な役割だと私たちは考えています。
🐶🐱こんなとき、ご相談ください
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避妊前に発情が来て、知らないうちに交配していたかもしれない
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望まない妊娠が疑われる
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年齢的・健康的に出産が難しい
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多頭飼いなどで出産・子育てが現実的に困難
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交配時期と一致する体調変化がある(お腹がふくらむ、乳腺が張る など)
まずは、本当に妊娠しているかどうかを検査で確認する必要があります。
🔍どうやって診断するの?
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**超音波検査(エコー)**で胎児の存在や数、心拍などを確認します
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妊娠中期以降ではレントゲン検査でも確認可能です
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妊娠時期によって、選択できる処置が異なります
※妊娠の初期であればあるほど、体への負担が少ない方法が選べます。
💊人工流産の方法は?
人工流産には、大きく分けて次のような方法があります:
① 内科的処置(薬による中絶)
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**ホルモン剤(プロスタグランジンなど)**を使用して、体内で妊娠を終了させます
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妊娠中期までが対象です
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副作用(吐き気、下痢、震え など)が出ることがあるため、経過観察が必要です
② 外科的処置(避妊手術)
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妊娠中の子宮・卵巣を摘出する避妊手術で対応する方法です
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子宮が大きくなってからの手術は、通常よりもリスクが高くなります
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手術後は妊娠ができなくなります
どちらの方法が適しているかは、妊娠の週数・母体の健康状態・飼い主さまの希望により判断します。
🛡️予防のために
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発情前(初回ヒート前)の避妊手術が最も確実な予防です
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発情期にはオスの犬猫がフェンス越しにでも交配してしまうこともあります
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望まない妊娠を防ぐには、早めの避妊手術のご相談をおすすめします
💬 最後に
人工流産は、心情的にも負担の大きい選択ですが、動物の健康や生活環境、飼い主さまの状況により、必要になるケースもあります。
一人で悩まず、まずは**獣医師にご相談ください。**私たちは、後悔のない選択を一緒に考えていきたいと思っています。
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