🐾「足を浮かせて歩いてる…爪?それとも骨折?」
指の骨折(しのこっせつ)について
こんにちは、ガレン動物病院です。
「高いところから飛び降りたあと、足を浮かせている」
「前足をしきりに舐めている、触ると嫌がる」
「爪が折れたと思っていたけど、なかなか治らない…」
そんなとき、**指の骨折(=指の骨が折れている状態)**が隠れているかもしれません。
🦴 指にも骨があります
犬や猫の指にも人と同じように3本の小さな骨(指節骨)があり、それぞれ関節でつながっています。
ジャンプや転倒、踏まれたり挟まれたりしたときに、小さな指の骨が折れてしまうことがあります。
📌 指は小さく見えても骨折すると痛みが強く、歩き方・走り方に明らかな変化が出ることもあります。
🐶🐱 どんなときに起きる?
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高いところから飛び降りたときの着地の衝撃
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ドアや家具に指を挟んだ
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家族や他のペットに誤って踏まれてしまった
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床で滑って指を突き指のようにしてしまった
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散歩中のアクシデント(強く引っ張った、石などに引っかけた)
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爪が折れたと思っていたら、実は骨まで折れていたというケースも多いです
📌 よくある症状
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足を浮かせて歩いている(びっこ)
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足先を触られるのを嫌がる・鳴く
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足先をしきりに舐める
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爪の角度が変だったり、血がにじんでいる
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指の先や足先が腫れている
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歩き方が不自然になった
📌 爪や肉球のケガと見間違えやすいですが、痛みが長引くようなら骨折の可能性を考える必要があります。
🩺 診断と検査
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視診・触診:腫れや痛みの部位を確認
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レントゲン検査:骨の折れ方(ヒビ、ずれ、複雑骨折)を評価
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必要に応じてCT検査(微細な骨折の確認)
📌 小さな骨でも折れているかどうかは見た目では判断できないため、画像検査が必須です。
💊 治療方法
✅ 軽度の骨折(ずれがない/ヒビ程度)
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包帯や副木で固定+安静
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痛み止め・抗炎症薬の投与
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2〜4週間程度で骨がくっつくことが多いです
✅ 重度の骨折(ずれがある/複雑骨折)
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ピンやワイヤーを使った整復手術が必要な場合もあります
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特に関節面にかかる骨折は、きれいに治さないと将来的に変形や痛みが残る可能性があります
🕰 治療後の経過
骨折のタイプ | 治療期間・予後 |
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単純骨折(ずれなし) | 約2〜4週間で骨癒合。しっかり安静すれば完治 |
複雑骨折(ずれあり) | 手術+固定で4〜6週間以上の回復期間 |
未治療/放置 | 骨がずれたままくっつき、変形・慢性の痛みが残る可能性あり |
🏠 ご家庭でのケア
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ジャンプ・階段・散歩は制限(ケージレストが基本)
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包帯は濡らさない・汚さないように注意
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痛み止めや抗生剤など、指示通りに服用を続ける
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くっついてからも数週間は様子を見ながら徐々に運動を再開
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定期的なレントゲン検査で骨のくっつき具合を確認します
💬 まとめ
指の骨折は、小さいケガに見えても、歩行や関節に大きな影響を与えることがある整形外科の病気です。
「足を浮かせてるな」「ちょっと痛がってるだけかも…」
そんな時でも、一度レントゲンで確認しておくと安心です。
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