👅【よだれが多い、口を痛がる…“舌”に炎症が起きているかも?】
舌炎(ぜつえん)について
こんにちは、ガレン動物病院です。 今回は、犬や猫に見られるお口のトラブル「舌炎(ぜつえん)」についてご紹介します。
🩺 舌炎ってどんな病気?
舌炎とは、舌の粘膜に炎症が起こって赤くただれたり、潰瘍ができたりする状態です。
📌 痛みや不快感が強く、ごはんを食べられない・よだれが止まらないといった症状につながります。
🐶🐱 どんな子に多いの?
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猫に特に多い(特発性慢性舌炎、口内炎の一部として)
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高齢の犬猫で、免疫力の低下・ウイルス感染・歯周病などが関与することが多い
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多頭飼育・保護猫出身の子にも多く見られます
📌 主な症状
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よだれが多い(血や膿が混じることも)
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食べたそうにするけど食べない/食べにくそうにする
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舌を気にしてこする・前足で顔をかく
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口臭が強くなる
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食後に鳴く、顔をしかめるような仕草をする
📌 舌の奥や裏にできることもあり、見た目ではわかりづらい場合もあります。
🩺 原因と検査
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ウイルス感染(猫カリシウイルス、ヘルペスなど)
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慢性歯周病・口内環境の悪化
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免疫異常、腎不全、糖尿病などの全身疾患
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外傷・異物(植物の刺、電気コードの感電)
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アレルギー反応
📌 診断には視診・口腔内チェック、血液検査、必要に応じてウイルス検査を行います。
💊 治療方法
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痛み止め・抗炎症薬
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抗生物質(細菌感染がある場合)
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ウイルス感染が疑われる場合はインターフェロンやL-リジンの投与
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歯石除去や抜歯(歯周病が原因の場合)
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栄養管理(食べられない場合は点滴や強制給餌)
📌 猫の難治性口内炎では全臼歯抜歯(奥歯の全抜歯)で症状が大きく改善するケースもあります。
🏠 ご家庭でのケア
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食べやすいやわらかいフードに変更(ウェット・スープ状)
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口に刺激が少ない食器を使用(ステンレスより陶器)
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よだれが多い場合は、やさしく拭いて清潔を保つ
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ストレスや口内の乾燥を避ける環境づくり
🕰 予後と経過
状態 | 備考 |
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原因が明確な場合(例:歯周病、異物) | 原因治療で改善しやすい |
特発性や慢性化した舌炎 | 対症療法+歯科処置・免疫抑制療法など長期管理が必要 |
💬 まとめ
舌炎は、見た目では分かりにくいけれど、強い痛みと不快感を伴う口の病気です。
でも、早期発見・適切な治療で、食欲や生活の質を取り戻すことができます。
「よだれが多い」「食べたいのに食べられない」そんな様子が見られたら、お早めにご相談ください。
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ガレン動物病院では、口腔内疾患や慢性疾患にも対応しています。 お口のトラブルかな?と思ったら、まずは一度ご相談ください。