🐾「後ろ足をつけない、キャンと鳴いた…」
脛骨骨折(けいこつこっせつ)について
こんにちは、ガレン動物病院です。
「ソファから飛び降りたあと、後ろ足をつかなくなった」
「車にぶつかってから歩けなくなった」
「痛がって、触ると鳴く」
そんなときに起きているかもしれないのが、脛骨(けいこつ)骨折です。
🦴 脛骨ってどこの骨?
脛骨(けいこつ)は、後ろ足の“すね”の骨です。
膝から足首の間にあり、体重を支える大事な長骨のひとつです。
この脛骨が折れると、歩行がほぼ不可能になります。
📌 脛骨のすぐ隣には細い「腓骨(ひこつ)」もありますが、脛骨の骨折の方が深刻です。
📌 主な原因
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高所(ベッド・ソファ)からの飛び降り(特に小型犬)
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交通事故・ドアに挟まれるなどの外傷
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ドッグランなどで激しくぶつかる
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成長期の骨がまだやわらかい子犬・子猫にも起こりやすい
🐾 よくある症状
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後ろ足を完全に浮かせる
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足が腫れていたり、曲がっていたりする
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歩こうとしない/座ったまま動かない
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抱きかかえると痛がって鳴く
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骨が皮膚の外に出てしまう「開放骨折」の場合は緊急対応が必要
📌 痛みに強い子でも骨折時は明らかに動きが変わるため、「様子がおかしい」と感じたらすぐに診察を。
🩺 診断と治療
🔍 診断
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視診・触診で異常な角度・腫れを確認
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レントゲン検査で骨折の位置・ズレ・骨の状態を評価
🛠 治療方法
✅ ズレが軽度な場合:
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ギプス固定で経過観察できることもあります(特に子犬・小型犬)
✅ ズレが大きい/不安定な骨折:
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**内固定手術(プレート・ピンなど)**が必要になります
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骨の癒合に約6〜8週間。年齢や体格により前後します
📌 不適切な固定や自己判断で放置すると、変形癒合や歩行障害が残る恐れがあります。
🏡 術後のケア
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ケージでの安静生活(3〜6週間)
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床は滑らないようにマットを敷く
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包帯が濡れないように散歩を控える or カバーをつける
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獣医師の指示に応じてリハビリや散歩を再開
💬 まとめ
脛骨骨折は外から見てすぐに気づける骨折も多いですが、
「痛がっているだけかな?」と様子見をすると、悪化や変形が残るリスクがあります。
🐶🐱 後ろ足を浮かせている・足をかばっているなどの様子が見られたら、
すぐに診察を受けましょう!
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