🐶「フィラリア?毎年ちゃんと予防していますか?」
命に関わる虫、フィラリア症(犬糸状虫症)について
こんにちは、ガレン動物病院です。
「フィラリアって何だっけ?」
「昔の病気じゃないの?」「うちの子、室内飼いだけど必要?」
そんな声をいただくことがありますが、フィラリア症は今も存在する“命に関わる感染症”です。
でも、正しい知識と予防をすれば、100%防げる病気でもあります。
🦟 フィラリア症とは?
フィラリア症は、蚊によって感染する寄生虫の病気です。
正式には「犬糸状虫症(けんしじょうちゅうしょう)」といいます。
蚊が媒介するフィラリアの幼虫が体内に入り、心臓や肺の血管に寄生して成虫になり、血流を阻害しながら命を脅かす病気です。
🐶 どんな犬がかかるの?
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外飼い・室内飼いにかかわらず、蚊に刺されればすべての犬が感染リスクあり
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猫にも感染しますが、犬ほど一般的ではありません
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一度感染すると、治療が大変で体にも負担が大きく、命を落とすケースもあります
📌 主な症状
初期には症状がほとんど出ないこともありますが、進行すると:
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咳が出る・息切れする
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元気がない・疲れやすい
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お腹がふくらんでくる(腹水)
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体重減少・食欲不振
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失神・突然死(重度の場合)
📌 無症状でも心臓の中に成虫がいることがあり、気づいたときには手遅れというケースも…。
🧪 感染の検査方法
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血液検査で簡単に調べられます(5〜10分程度)
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フィラリア予防を始める前には、感染していないかの確認が必須です
📌 感染した状態で予防薬を投与すると、ショック症状を起こす可能性があるため注意が必要です。
💊 治療について
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フィラリア症にかかってしまった場合、駆虫薬+心臓薬などを併用して慎重に治療します
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重度では外科的に心臓から成虫を取り出す手術が必要なこともあります
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治療期間は数ヶ月以上におよぶことが多く、費用・体への負担も大きいです
✅ 予防が何より大切!
フィラリア症は**「かかってから治す」より「かかる前に防ぐ」病気です。**
予防方法:
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月に1回の予防薬(飲み薬・おやつタイプ・スポットタイプ)を蚊の出始め〜いなくなるまで続ける(地域によって4月〜12月)
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年に1回の注射タイプ(1回で1年間効果が持続)も選べます
📌 予防薬は「蚊に刺されないようにする薬」ではなく、体に入った幼虫を毎月駆除する薬です。
だからこそ、月1回の投与を忘れずに続けることが重要!
💬 よくある質問
Q. 室内飼いでも必要?
→ はい、室内でも蚊は入ってきます。室内飼育でも感染の報告は多数あります。
Q. 1年中予防した方がいい?
→ 基本は蚊の活動期間のみで十分です(静岡では4月〜12月)。地域により異なるのでご相談ください。
Q. 何歳まで予防が必要?
→ シニア期でも蚊に刺される限りは予防が必要です。健康状態に応じてご相談ください。
💬 まとめ
フィラリア症は、重くてこわい病気ですが、100%予防可能です。
1ヶ月に1回のお薬、または1年に1回の注射で、愛犬の命を守れます。
「今年まだ始めていなかった!」
「飲み忘れてたかも…」
そんなときも、早めの検査と予防スタートが大切です。お気軽にご相談ください。
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