🫀【急に倒れた・ふらついた…それ、不整脈かもしれません】
犬・猫の不整脈について
こんにちは、ガレン動物病院です。 今回は、心臓の拍動が不規則になる「不整脈(ふせいみゃく)」についてご紹介します。
🔍 不整脈とは?
不整脈とは、心臓の電気信号の乱れによって、脈が不規則に打ったり、速く・遅くなったりする状態です。
📌 心臓は規則正しいリズムで収縮・拡張を繰り返していますが、このリズムが乱れると、血液をうまく送れず、失神・疲労・突然死のリスクが生じます。
🐶🐱 どんな子に多いの?
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中高齢の犬や猫(7歳以上)
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特に心臓病(僧帽弁閉鎖不全症、心筋症など)を持つ子
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ドーベルマン、ボクサー、ミニチュア・シュナウザーなどは遺伝的にリスクが高いとされています
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猫では肥大型心筋症に伴う不整脈が多く見られます
📌 よくある症状
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突然倒れる・失神する(特に興奮時・運動時)
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ふらつく/立ち止まる/元気がない
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運動を嫌がる・すぐに休んでしまう
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寝ているときや触っているときに「脈が飛ぶ」「速すぎる」など異常に気づくことも
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呼吸が速くなる・チアノーゼ(舌が紫色になる)
📌 不整脈は、一見元気そうに見えても、突然症状が出るのが特徴です。
🩺 診断と検査
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聴診:心音の乱れや不整脈を確認
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心電図検査(ECG):不整脈のタイプを特定(1回では分からないことも)
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ホルター心電図(24時間装着):発作的な不整脈の確認に有効
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心エコー検査:心臓の構造異常の有無を確認
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血液検査/電解質バランス/甲状腺機能も確認します
💊 治療方法
不整脈の治療は原因と重症度によって異なります。
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軽度で症状がない場合:定期的なモニタリングのみ
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心臓病や電解質異常が原因なら、その治療を優先
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**抗不整脈薬(ソタロール、メキシレチンなど)**を使用
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重度の徐脈にはペースメーカーを設置する外科手術が必要なことも
📌 治療の目的は、失神や突然死を防ぎ、安全に生活できる状態を保つことです。
🏠 ご家庭でできるケア
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呼吸数(寝ているとき:20〜30回/分)やふらつきの有無を観察
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お薬は決まった時間にしっかりと
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興奮・激しい運動・暑さは控える
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不整脈持ちの子は、定期的な心電図検査や心臓の超音波検査が必須です
💬 まとめ
不整脈は、突然現れる・気づきにくい心臓のサインです。
でも、しっかり診断し、適切な治療を行えば、安心して暮らせる時間を伸ばすことができます。
「なんとなく様子が変」「時々ふらつくかも?」 そんな時は、まずは心電図でチェックしてみましょう。
📞 ご予約・お問い合わせはこちら ネット予約 ▶︎ https://5.mfmb.jp/mobile/index.php?PHPSESSID=578pnba6ipr9e0ko5igj8dkt70&clinic_number=900991 電話 ▶︎ 055-972-6770
ガレン動物病院では、心電図検査・心臓の定期健診も行っています。 不整脈が気になる子のご相談は、お気軽にどうぞ。