🍽️【食事後に吐く、食欲がない…それ、食道が原因かもしれません】
巨大食道症について
こんにちは、ガレン動物病院です。
今回は、犬や猫に見られる食道の異常、**巨大食道症(食道拡張症)**についてご紹介します。
🩺 巨大食道症とは?
巨大食道症とは、食道の筋肉がうまく働かなくなり、食道が膨らんでしまう病気です。
正常な食道は食物を胃へ送り込むために収縮しますが、この疾患では食物が食道内に滞留し、嘔吐や食事の困難を引き起こします。
📌 食道内の内容物が胃に届かず、逆流や誤嚥(食物が気管に入ってしまうこと)が起こりやすくなります。
🐶🐱 どんな子に多いの?
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中高齢の犬や猫
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特に大型犬(ゴールデン・ラブラドールなど)に多く見られる
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原因不明のものも多いが、神経疾患や筋疾患が関与していることがある
📌 主な症状
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食事後に嘔吐や食べ物を吐く(特に食後1〜2時間以内)
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食事が遅く、咀嚼が難しい、または食べたがらない
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食後に首を振ったり、呼吸が荒くなる
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誤嚥性肺炎(食物が誤って肺に入ること)を繰り返す
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徐々に体重が減る、元気がない
📌 症状が進行すると、食道内に食物がたまり、次第に吐き気や呼吸困難を引き起こします。
🩺 診断と検査
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レントゲン検査:食道の拡張や内容物の滞留を確認
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食道造影:バリウムを使って食道の動きを確認
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内視鏡検査:食道内の状態を直接観察
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血液検査:神経や筋肉の異常を確認することも
💊 治療方法
✅ 食事管理(低脂肪食・ペースト状のフード)
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食べやすく消化しやすい食事を与える
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一度に大量に食べず、小分けにして与える
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食後に30〜60分間立ったままにすることで誤嚥を防ぎます
✅ 薬物療法
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胃酸分泌抑制薬や食道運動促進薬(胃の内容物が食道に逆流しないようにする)
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必要に応じて、抗生物質(誤嚥性肺炎予防)
✅ 外科手術(難治例)
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食道を縮小する手術や、胃の内容物の逆流を防ぐ手術を行うこともあります。
🕰 予後と注意点
状況 | 備考 |
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早期発見と食事管理 | 多くの場合、症状はコントロールできる |
重度・進行例 | 再発や誤嚥性肺炎のリスクが高いため、長期管理が必要 |
📌 食事の工夫と管理がポイント。誤嚥を防ぐことが治療の鍵です。
🏠 ご家庭でのケア
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食事は小分けにして与え、食後はしばらく立たせる
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呼吸状態や吐き気に注意し、異常があればすぐに受診
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定期的な健康診断と、食道の管理を徹底する
💬 まとめ
巨大食道症は、食物が食道内に滞留して吐き出してしまう病気ですが、適切な治療と食事管理で症状をコントロールすることが可能です。
早期に発見し、誤嚥性肺炎の予防を徹底すれば、快適に生活することができます。
「食後に吐く」「食べにくそうにしている」
そんな時は、早めにご相談ください。
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