🐾急に歩かなくなった?背中を痛がる?
椎間板椎体炎(ついかんばんついたいえん)について
こんにちは、ガレン動物病院です。
今回は、あまり知られていないけれど、**突然の痛みや麻痺の原因となる「椎間板椎体炎」**についてご紹介します。
背骨や神経にかかわる病気のため、早めの診断と治療がとても重要な病気です。
🐶🐱こんな症状があれば注意!
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急に立ち上がれなくなった・ふらつく
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背中や首を触ると痛がる
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抱っこを嫌がる、元気がない
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食欲が落ちた、熱っぽい
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足を引きずる、力が入らない
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一時的に良くなっても何度も痛みを繰り返す
こうした症状は、背骨まわりの炎症や感染が関係している可能性があります。
💡椎間板椎体炎とは?
椎間板椎体炎とは、背骨の椎体(ついたい)とその間にある椎間板に感染が起こり、炎症を起こしている状態です。
🦴 椎体=背骨を構成する骨
🧵 椎間板=椎体の間にあるクッションのような構造
ここに細菌や真菌(カビ)などが入り込み、化膿したり炎症が広がることで、強い痛みや神経症状を引き起こします。
🧫 原因は?
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血液を通じて感染が背骨に達する(菌血症)
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傷口や歯周病、膀胱炎、皮膚炎などからの波及
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免疫の低下や慢性疾患のある子では特に注意
🔍どうやって診断するの?
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身体検査・神経学的検査で異常の場所を特定
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血液検査で炎症マーカーや感染のサインを確認
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レントゲン検査では初期は異常が見つからないことも
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MRI検査やCT検査が診断の決め手になります
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脊髄液検査や培養検査を行うこともあります
※高度な画像検査が必要な場合は、二次診療施設をご紹介いたします。
💊治療は?
✅ 内科治療(基本)
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抗生物質の長期投与(4〜8週間以上)
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必要に応じて痛み止めや安静指導
✅ 外科治療(重度または改善しない場合)
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膿瘍の除去や、脊髄の圧迫を取り除く手術
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麻痺や排尿障害がある場合は緊急手術が必要になることも
🛡️再発予防・経過観察
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治療途中で投薬を中止しない(再発や悪化の原因に)
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定期的な検査で回復状況をチェック
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元になりうる感染症(口・尿・皮膚など)を予防・早期治療
💬 最後に
椎間板椎体炎は、見た目にはわかりにくいけれど、強い痛みや神経障害を起こす重い病気です。
歩き方が変だったり、痛がるそぶりがあるときは、「歳のせいかな?」と済ませずにご相談ください。
早期の治療が、回復を大きく左右します。
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