🧠 急に元気がなくなった?けいれん?
犬・猫の「脳炎(のうえん)」について
こんにちは、ガレン動物病院です。
今回は、わんちゃん・ねこちゃんの脳に炎症が起こる病気「脳炎(のうえん)」についてお話しします。
突然のてんかん発作、ふらつき、性格の変化などの症状が出ることがあり、早期の診断と治療がとても大切な病気です。
🐶🐱こんな症状ありませんか?
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急に**けいれん(てんかん発作)**を起こした
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ふらつく、転びやすい
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ぐったりして元気がない/ぼーっとしている
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急に噛む・怒るなど性格が変わった
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首が傾いている、眼がぐるぐる動く(眼振)
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視力が落ちた、片目だけ見えていない様子
こういった症状が見られる場合、脳に炎症や障害が起きている可能性があります。
💡脳炎ってどんな病気?
脳炎とは、脳の組織に炎症が起きて、神経の働きに異常が出る病気です。
原因によって大きく2つに分かれます。
✅ 感染性脳炎
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ウイルス・細菌・真菌・寄生虫などの感染によるもの
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猫では猫伝染性腹膜炎(FIP)、犬ではジステンパーウイルスなどが関係することがあります
✅ 非感染性脳炎(免疫介在性)
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体の免疫が間違って自分の脳を攻撃してしまう病気
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小型犬種(パグ・チワワ・ヨーキーなど)に多い「壊死性髄膜脳炎」や「肉芽腫性髄膜脳炎」など
🔍どうやって診断するの?
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神経学的検査でどの部位に異常があるかを確認
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血液検査・感染症の抗体検査
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**MRI検査・脳脊髄液の検査(CSF)**が診断の決め手となります
(※高度な検査が必要な場合は、専門施設をご紹介します)
💊治療方法は?
原因や症状に応じて、以下のような治療を行います:
🔹 感染性脳炎
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抗生物質や抗ウイルス薬、抗真菌薬などを使用
🔹 非感染性脳炎(自己免疫性)
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**免疫抑制剤(ステロイドや他の免疫調整薬)**を長期間投与
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発作がある場合は、抗てんかん薬も併用します
症状のコントロールに時間がかかることもありますが、継続的な治療で改善が見られることも多いです。
🛡️日常で気をつけたいこと
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急な症状の変化があったらすぐに動物病院へ
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発作や神経症状は動画で記録しておくと診断に役立ちます
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予防できる感染症は、ワクチンでの予防が大切です
💬 最後に
脳炎は、突然の症状で飼い主さまを不安にさせる病気です。
ですが、早く気づいてあげることで、治療のチャンスが広がります。
「なんだか様子がおかしいな」と思ったら、遠慮なくご相談ください。
小さな変化でも、私たちは見逃しません。
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