🩸「なんとなく元気がない、貧血気味って言われた…」
犬・猫の白血病について
こんにちは、ガレン動物病院です。
「最近よく寝ている」
「ごはんは食べるけど、体重が減ってきた」
「血液検査で“貧血”“白血球が多い”と言われた」
そんな時に考えられる病気のひとつが、**白血病(はっけつびょう)**です。
白血病は、血液のがんとも呼ばれる重大な疾患で、早期発見と適切な対応が大切になります。
🧬 白血病とは?
骨髄でつくられる白血球などの血液細胞が“がん化”して異常に増殖する病気です。
その結果、正常な血液がつくられず、貧血や免疫力低下、出血傾向などが現れます。
📌 猫では猫白血病ウイルス(FeLV)との関係が非常に強く、ウイルス感染が白血病のきっかけとなることがあります。
🐶🐱 どんな子に多い?
種別 | 特徴 |
---|---|
犬 | 比較的まれ。中高齢犬に多く、急性型と慢性型がある |
猫 | 若齢〜中高齢猫で発症。FeLV感染が最大のリスク要因 |
📌 よくある症状
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元気がない、寝てばかり
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食欲の低下
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体重の減少
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貧血(歯ぐきが白い)
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発熱、微熱が続く
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鼻血・血便・あざなど出血傾向
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リンパ節や脾臓の腫れ
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感染症にかかりやすくなる(免疫力の低下)
📌 「なんとなく元気がない」から始まり、徐々に症状が進行することが多いです。
🩺 診断と検査
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血液検査:白血球の増加・減少、貧血、血小板低下など
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骨髄検査(骨髄穿刺):白血病細胞の有無を確認
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FeLV・FIV検査(猫):白血病ウイルスの感染を調べる
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エコー・レントゲン検査:脾臓・肝臓・リンパ節などの腫大を確認
💊 治療方法
✅ 化学療法(抗がん剤治療)
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白血病細胞の増殖を抑えることが目的
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副作用を抑えながら、QOL(生活の質)を保つよう調整
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治療に反応すれば、寛解(症状がなくなる)状態を維持できるケースも
✅ 支持療法
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貧血や免疫力低下に対する点滴、栄養管理、感染症の治療など
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痛みや不快感の軽減を目指すケアも大切です
🕰 予後(生存期間)
型 | 特徴 | 予後 |
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急性白血病 | 進行が速く、治療が難しいことが多い | 数週間〜数ヶ月 |
慢性白血病 | ゆっくり進行し、治療で長期間コントロール可能 | 数ヶ月〜1年以上 |
FeLV関連(猫) | 他の病気を併発しやすく、再発率も高い | 数ヶ月〜1年程度(治療により延命可能) |
💬 まとめ
白血病は怖い病気ですが、早期に気づいて治療を開始すれば、症状を抑えて生活の質を保てる場合もあります。
「なんとなく元気がない」「歯ぐきが白い」「最近よく風邪をひく」
そんな変化に気づいたら、どうぞ早めにご相談ください。
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