🫁【ガーガー音がする?】それ、“気管虚脱”かもしれません
気管虚脱(きかんきょだつ)について
こんにちは、ガレン動物病院です。 今回は、特に**小型犬でよく見られる呼吸器の病気「気管虚脱(きかんきょだつ)」**についてご紹介します。
🦴 気管虚脱ってどんな病気?
気管は空気を肺に送る“管”のような器官で、通常は軟骨で支えられてしっかり形を保っています。
気管虚脱では、その軟骨が弱くなり、吸気や咳のタイミングで気管がペコッとつぶれてしまう状態になります。
📌 結果として「ガーガー」「ゼーゼー」という呼吸音や、慢性的な咳などの症状が現れます。
🐶 どんな犬に多いの?
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小型犬(チワワ、ポメラニアン、ヨーキー、トイプードルなど)
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中高齢(6歳以上)で多く見られます
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肥満気味の子、興奮しやすい性格の子も注意
📌 猫ではまれですが、まったく起こらないわけではありません。
📌 主な症状
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ガーガーという特徴的な呼吸音(特に興奮時)
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咳(乾いた咳が多い)
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散歩や運動後にゼーゼーする
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吠えたあとに咳き込む
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舌が紫っぽくなる(チアノーゼ)
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重症化すると失神することも
🖼️(イラスト案:気管がつぶれている断面図+咳き込む小型犬)
🩺 診断と検査
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聴診と触診
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レントゲン検査(吸気と呼気での気管の変化を確認)
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必要に応じて動的X線検査、CT、気管支鏡
📌 他の病気(心臓病、気管支炎、気管支軟化症)との鑑別も重要です。
💊 治療法
✅ 軽度〜中等度の場合(多くの症例)
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体重管理(まずはダイエット!)
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鎮咳薬・気管支拡張薬
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炎症を抑える内服薬
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ネブライザー(吸入治療)
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ハーネスの使用(首輪で気管を圧迫しない)
✅ 重度の場合
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気管内ステント手術(専門施設で対応)
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リスクとメリットをしっかり説明のうえ検討します
🏠 ご家庭でのケア
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興奮・暑さ・湿気を避ける(呼吸が悪化しやすい)
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首輪ではなくハーネスを使用
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落ち着いた環境で過ごさせる
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呼吸数・咳の回数を毎日チェック
📝 まとめ
気管虚脱は、「その子の癖」ではなく、治療が必要な呼吸器の病気です。
でも、早めに気づいて対処すれば、お薬や生活の工夫で元気に快適に暮らすことができます。
「最近呼吸の音が大きい」「咳が続いている」 そんなサインが見られたら、お気軽にご相談ください。
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ガレン動物病院では、呼吸の異変や咳についてのご相談も受け付けています。早めの診察が安心につながります。