🐶ベタつき・におい・かゆみ…
犬のマラセチア皮膚炎について
こんにちは、ガレン動物病院です。
今回は、わんちゃんに多く見られる皮膚病のひとつ、**「マラセチア皮膚炎」**についてご紹介します。
💡マラセチア皮膚炎とは？
マラセチアとは、**皮膚に常在している酵母（カビの一種）**です。
通常は問題を起こしませんが、皮脂が多い部位・湿気がこもる環境・免疫の低下などがあると増殖してしまい、炎症・かゆみ・におい・皮膚トラブルを引き起こします。
🐾こんな症状はありませんか？
✅ 皮膚がベタベタしている
✅ 特に耳、足先、わき、お腹がかゆそう
✅ 独特なにおいがある（酸っぱい・発酵臭のような）
✅ フケが多い／皮膚が赤くなっている
✅ 毛が抜けて皮膚が黒ずんでいる（色素沈着）
これらは、マラセチアが原因の皮膚炎の可能性があります。
🧬マラセチアが増える原因
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湿度が高い（梅雨時期・耳の中・指の間など）
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皮脂の分泌が多い体質
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アレルギー体質（アトピー性皮膚炎、食物アレルギー）
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免疫力の低下（高齢／病中病後）
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間違ったシャンプーやスキンケア
※皮膚バリアが弱っていると、マラセチアが爆発的に増殖することがあります。
🔬診断方法
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皮膚検査（顕微鏡検査）：皮膚や耳垢を採取してマラセチアの数を確認
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視診・触診：典型的な部位やにおい、かゆみの分布
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状態によってはアレルギー検査や血液検査も併用します
💊治療方法
✅ 外用療法（軽度〜中等度）
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抗真菌シャンプー（マラセブ、ケトコナゾール含有）
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抗真菌軟膏・スプレー
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耳に症状がある場合は点耳薬（抗真菌薬入り）
✅ 内服療法（中等度〜重度）
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抗真菌薬の内服（イトラコナゾール／ケトコナゾールなど）
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必要に応じて抗炎症薬やかゆみ止めを併用
※改善までに時間がかかることもあるため、根気強く治療を継続することが大切です。
🛡️再発予防・スキンケアのコツ
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週1～2回の薬用シャンプーで皮脂や湿気をコントロール
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耳・足・わきなどはこまめに拭いて清潔に
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ドライヤーでしっかり乾かす（生乾きはNG）
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アレルギーやホルモン異常があれば根本治療も必要
💬まとめ
マラセチア皮膚炎は再発しやすい皮膚病のひとつですが、
適切な治療＋日常のケアで改善・コントロールが可能です。
「なんかにおう…？」「耳やお腹をよくかいている…」
そんな時は、皮膚や耳の状態を一度チェックしましょう！
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