🐾なんとなく元気がない?歩き方が変?
脊髄空洞症(せきずいくうどうしょう)について
こんにちは、ガレン動物病院です。
今回は、犬・猫の神経系の病気のひとつである**「脊髄空洞症(せきずいくうどうしょう)」**についてご紹介します。
珍しい病気ではありますが、特定の犬種では発症しやすく、徐々に進行するため早めの気づきと診断が大切な病気です。
🐶🐱こんな症状が気になりませんか?
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ふらつきやつまずきが多くなった
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首や肩を触ると痛がる
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頭をかしげたり、首を傾ける
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後ろ足がフラフラする、足をこするように歩く
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急にキャンと鳴く/触られるのを嫌がる
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痒がる様子なのに皮膚に異常がない
こういった症状が見られる場合は、脊髄や神経の異常による可能性もあります。
💡脊髄空洞症ってどんな病気?
脊髄空洞症(Syringomyelia=シリンゴマイリア)は、脊髄の中に液体がたまって「空洞(シリンックス)」ができてしまう病気です。
この空洞が神経を圧迫することで、痛み・しびれ・運動障害・異常な感覚などが引き起こされます。
🐶どんな犬種に多いの?
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キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
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チワワ・ヨークシャーテリア・トイプードル・パピヨンなどの小型犬種
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先天的に脳や脊髄の構造に異常がある子に多いとされます
🔍診断には何が必要?
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初期は**神経学的検査(歩き方や反応など)**で疑います
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最終的な診断にはMRI検査が必要になります(脊髄内の空洞が見える)
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**脳脊髄液の圧力や構造異常(キアリ様奇形)**も関連しているため、精密検査が重要です
※当院では症状の評価を行い、必要に応じて二次診療施設でのMRI検査をご案内しています。
💊治療法は?
🔹 内科的治療(対症療法)
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痛み止め(消炎鎮痛薬)
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神経保護薬・脳圧を下げる薬(例:ガバペンチン、オメガ脂肪酸)
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症状の進行を緩やかにすることが目的
🔹 外科的治療(減圧手術)
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原因となっている構造異常(例:後頭骨)を整える手術
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専門施設で実施されますが、根治が難しいケースも多いため、慎重に判断されます
🛡️日常生活で気をつけること
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首輪ではなく、ハーネスで負担を減らす
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できるだけ首に負担をかけないような生活環境に
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ジャンプや急な動きの制限、滑らない床などで安全対策を
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痛みが強い時は無理に動かさず、すぐに動物病院へ!
💬 最後に
脊髄空洞症は、見た目にはわかりにくいけれど、神経にじわじわと負担をかける病気です。
「歩き方がいつもと違う」「触られるのを嫌がる」そんな小さな変化に気づいたときが早期発見のチャンスです。
気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
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ガレン動物病院
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