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猫の消化管好酸球性硬化性線維増殖症(GESF)

🍽️【食欲不振、下痢、嘔吐…それ、猫の消化管好酸球性硬化性線維増殖症(GESF)かもしれません】

猫の消化管好酸球性硬化性線維増殖症(GESF)について

こんにちは、ガレン動物病院です。
今回は、猫に見られる消化器系の病気、**消化管好酸球性硬化性線維増殖症(GESF)**についてご紹介します。


🩺 消化管好酸球性硬化性線維増殖症(GESF)とは?

消化管好酸球性硬化性線維増殖症(GESF)は、猫の消化管に好酸球という免疫細胞が過剰に集まり、炎症を引き起こす病気です。この病気は、消化管(特に小腸や大腸)に線維組織が過剰に増殖し、腸壁が厚く硬くなることが特徴です。この硬化した腸壁が、消化機能を妨げることにより、消化不良、栄養吸収の障害、そしてさまざまな消化器系の症状を引き起こします

📌 GESFは、免疫系の異常による慢性炎症が原因で発症します。そのため、消化器系の不調を引き起こす他の病気と似た症状を示すことがあります。


🐱 どんな猫に多いの?

  • 若齢〜中齢の猫(特に4〜7歳の猫)

  • アレルギーや免疫疾患がある猫(過剰な免疫反応が引き金となることがある)

  • 慢性下痢や嘔吐が続く猫

  • ストレスや食事内容が不規則な猫

  • 長期的な消化不良が続いている猫


📌 主な症状

  • 食欲不振体重減少(消化不良による栄養吸収障害)

  • 下痢(水様便や粘液便)

  • 嘔吐(食べ物や胃液を吐き出す)

  • 便秘(腸の動きが鈍くなることがある)

  • 腹痛(お腹を触ると痛がる)

  • 元気がない、活動量が低下する

  • 皮膚の乾燥や毛艶が悪くなる(栄養不足や消化不良の影響)

  • 腸の膨張感(腸内にガスが溜まることがある)

📌 GESFが進行すると、腸の壁が硬くなり、腸閉塞や栄養不良を引き起こすことがあるため、早期の発見と治療が重要です。


🩺 診断と検査

  • 視診と触診:腹部の膨満感や圧痛を確認します

  • 血液検査:炎症の程度や栄養不良の有無を調べます

  • 便検査:寄生虫や細菌感染の有無を確認

  • 超音波検査:消化管の状態を詳しく調べることができます

  • 内視鏡検査:消化管内を直接観察し、好酸球性の炎症があるかを確認するために行います

  • 生検:消化管の組織を採取し、好酸球や線維化の程度を調べます


💊 治療方法

✅ 薬物療法

  • ステロイド薬(コルチコステロイドなど):免疫反応を抑え、炎症を軽減するために使用

  • 免疫抑制薬(アザチオプリン、シクロスポリンなど):過剰な免疫反応を抑えるため

  • 抗生物質(腸内の細菌のバランスを調整するために使用)

  • 消化管保護薬(腸内の粘膜を保護し、炎症を抑える)

✅ 食事管理

  • 消化に優しい食事(低脂肪、高繊維の食事など)

  • アレルゲンフリーの食事(食物アレルギーが原因の場合、アレルゲンを避ける)

  • 高繊維の食事(腸内の動きを促進し、便通を改善する)

  • 食事は少量ずつ与える(1日3〜4回の少量食)

  • 水分補給をしっかり行い、便が硬くならないようにする

✅ サポート療法

  • 点滴療法(脱水症状や栄養不足を補うため)

  • 栄養補助(消化不良による栄養吸収障害を補うために使用)


🕰 予後と注意点

状況 備考
軽度のGESF 薬物療法と食事管理で回復することが多い
中度の場合 定期的な管理と治療が必要で、症状が再発することがある
重度の場合 長期的な治療と外科的処置が必要になることもある

📌 早期に発見し、治療を行うことで予後は良好です。再発防止には、食事管理や免疫系のバランスを整えることが大切です。


🏠 ご家庭でのケア

  • 食後は安静にさせ、過度な運動を避ける

  • 消化に優しい食事(ウェットフードや高繊維食)を選ぶ

  • 水分補給を十分に行い、便が硬くならないようにする

  • ストレスを避ける生活環境を整える

  • 定期的に健康診断を受け、消化器系の状態をチェックする


💬 まとめ

消化管好酸球性硬化性線維増殖症(GESF)は、免疫系の異常によって消化管に炎症が生じ、線維化が進行する病気です。
早期に診断し、適切な治療を行うことで症状をコントロールすることが可能です。
「食欲不振」「下痢」「嘔吐」などの症状が見られた場合は、早めにご相談ください。


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