😊 表情がおかしい?目が閉じない?
顔面神経麻痺(がんめんしんけいまひ)について
こんにちは、ガレン動物病院です。
今回は、**わんちゃん・ねこちゃんの顔に起こる「顔面神経麻痺」**についてお話しします。
突然「顔の左右差」が現れるとびっくりされる飼い主さまも多いですが、原因と対応を知っていれば安心です。
🐶🐱こんな症状はありませんか?
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片方の目がまばたきできない/ずっと開いている
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口の端が垂れ下がっている
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よだれが垂れる、うまく飲めない
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顔の左右で表情が違う
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耳の動きやひげの反応が鈍い
これらは、顔の筋肉を動かす「顔面神経」に異常が起きているサインです。
💡顔面神経麻痺ってなに?
顔面神経麻痺とは、顔の筋肉をコントロールする神経(第7脳神経)に障害が起きることで、表情や動きに左右差が出る状態です。
✅ よくある原因:
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突発性(原因不明)
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中耳炎や内耳の炎症
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外傷や脳の腫瘍、神経の圧迫
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甲状腺機能低下症(犬)
多くは**片側性(顔の片側にだけ出る)**ですが、まれに両側性のこともあります。
🔍診断方法は?
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身体検査と神経学的検査で、どこに異常があるか確認します
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耳の奥の状態を確認(中耳炎の有無)
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必要に応じて血液検査(甲状腺など)やMRI・CT検査を行います
症状だけでは原因が分からないこともあり、「突発性麻痺」と診断されるケースも多いです。
💊治療方法は?
原因や重症度によって異なりますが、主な治療は次の通りです:
✅ 原因がはっきりしている場合
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中耳炎 → 抗生物質や消炎剤
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甲状腺機能低下症 → ホルモン補充療法
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脳腫瘍など → 専門施設での治療・手術が必要なことも
✅ 突発性の場合(特に犬)
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ビタミンB群や神経保護剤、ステロイドを使用
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点眼薬で目の乾燥や角膜障害を防ぐことが重要
👁️目のケアも大切!
まばたきができないことで、角膜(黒目)が乾いて傷つくリスクがあります。
目薬や保護用の軟膏を使い、目の潤いを守るケアがとても重要です。
🛡️予後(回復の見込み)は?
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突発性の顔面神経麻痺は、数週間〜数ヶ月で自然に回復することが多いです
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原因によっては、完全な回復が難しいケースもありますが、生活の質を保ちながら過ごせるようサポートが可能です
💬 最後に
顔の左右差や目の異常は、突然現れるととても心配になりますよね。
ですが、適切なケアをすれば回復や症状の緩和が見込めるケースも多いです。
「最近、顔の表情がおかしい気がする」「目が開いたままになってる」など、気になる変化があれば早めにご相談ください。
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