💪 食べづらい・歩きづらい…?
多発性筋炎(たはつせいきんえん)について
こんにちは、ガレン動物病院です。
今回は、**全身の筋肉に炎症が起きる「多発性筋炎」**という病気についてご紹介します。
「歩き方がおかしい」「食べづらそう」「動きたがらない」
そんな症状の背景に、筋肉の炎症が隠れていることがあります。
🐶🐱こんな症状、ありませんか?
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ごはんを飲み込みづらそうにしている
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噛む力が弱くなってきた
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手足に力が入らず、立ち上がれない/ふらつく
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全身がこわばったような動き
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元気や食欲が落ちている
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筋肉がやせてきた
これらは、筋肉に炎症が起きているサインかもしれません。
💡多発性筋炎とは?
多発性筋炎とは、体の広い範囲にわたる筋肉(四肢、咀嚼筋、食道筋など)に炎症が起こる病気です。
特に、自己免疫の異常によって自分の筋肉を攻撃してしまうことが原因とされており、犬に多く報告されています。
猫での発症はまれですが、重症化しやすいため注意が必要です。
🧪どんな検査でわかるの?
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血液検査(CK:クレアチンキナーゼなど筋肉酵素の上昇)
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咀嚼筋や食道の異常から画像検査や造影検査を行うことも
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必要に応じて**筋肉の生検(病理検査)**で確定診断をします
また、感染症や腫瘍、神経の病気と区別することがとても大切です。
💊治療方法は?
原因が自己免疫性と考えられる場合は:
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**ステロイド(プレドニゾロン)**などの免疫抑制剤が基本治療
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状態によっては他の免疫調整薬との併用が必要なこともあります
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抗菌薬やサポート栄養を並行する場合もあります(誤嚥性肺炎の予防など)
早期に治療を開始することで、症状の改善・筋力の回復が期待できます。
🛡️日常生活での注意点
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無理な運動は避け、安静を保ちつつ、筋肉の維持を図る
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食事は柔らかいもの・誤嚥しにくい形状に調整
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水分もしっかり摂れるよう工夫を
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定期的に筋肉量や動き、食べ方の様子を観察しましょう
💬 最後に
多発性筋炎は、「高齢のせいかな?」「ちょっと元気がないだけかな?」と見逃されがちですが、
早期発見と治療で回復できる可能性が高い病気です。
「動きが鈍い」「食べ方が変わった」など、気になるサインがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
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