🐶目をしょぼしょぼ…こすってない？
犬の角膜潰瘍（かくまくかいよう）について
こんにちは、ガレン動物病院です。
今回は、わんちゃんによくある目のトラブルのひとつ「角膜潰瘍（かくまくかいよう）」についてご紹介します。
「目を気にしている」「涙や目やにが増えた」そんなときは、黒目（角膜）に傷や炎症がある可能性があります。
🐾こんな様子、ありませんか？
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片目を細めている、ショボショボする
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涙が増えた／粘り気のある目やにが出る
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目の表面が白く濁って見える
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光をまぶしがる／目を開けづらそうにしている
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前足や家具に顔をこすりつけている
これらは、角膜潰瘍の代表的なサインです。
💡角膜潰瘍とは？
角膜とは、黒目の一番表面にある透明な膜で、目の中を保護しながら光を通す大切な構造です。
この角膜に**傷がつき、炎症や感染で深くえぐれるような状態になったものが「角膜潰瘍」**です。
放っておくと、穴が開いて失明や眼球摘出につながることもある重篤な病気です。
🔍主な原因
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爪や毛によるひっかき傷
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異物（ゴミ、毛、植物の破片など）の混入
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逆さまつげ、まぶたの異常（内反症・外反症）
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ドライアイや眼瞼麻痺による乾燥
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感染症（細菌・ウイルス）
また、シーズー、パグ、フレンチブルなど目が出ている犬種は特に注意が必要です。
🧪どうやって診断するの？
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フルオレセイン染色検査：特殊な染料を使って角膜の傷を可視化します
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スリットランプ検査：目の拡大鏡で潰瘍の深さや範囲を確認
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必要に応じて、眼圧測定・細菌培養・涙の量の検査も行います
💊治療方法は？
潰瘍の深さや感染の有無で治療方針が異なります。
✅ 軽度（表面の傷のみ）
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抗生物質の点眼薬
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角膜修復を促す点眼・内服薬
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目をこすらないようにエリザベスカラー装着
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点眼は1日4〜6回以上必要なことも
✅ 重度（深部潰瘍、穿孔の恐れ）
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点眼＋内服薬（抗菌薬・鎮痛薬）を併用
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状況によっては瞬膜フラップ・結膜フラップ手術などの外科処置が必要
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重症例では眼科専門施設へのご紹介も行います
🛡️ホームケアと注意点
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点眼薬は獣医師の指示どおりに継続しましょう（自己判断で中止しない）
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目をこすらないようにエリザベスカラーは外さない
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治ったように見えても再発しやすい病気なので、再診でしっかり確認を
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多頭飼育ではじゃれ合いによる目の外傷にも注意
💬 最後に
犬の角膜潰瘍は、ごく小さな傷からでも深刻な状態に進行することがある病気です。
でも、早期発見・早期治療で多くの子が回復できます。
「目を気にしているかも」「最近、片目をつぶっている」など、気になる症状があれば、ぜひお早めにご相談くださいね👁️🐾
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📝わんちゃんの目の異常で気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。