【猫伝染性腹膜炎(FIP)とは?】
〜近年注目される、猫にとって怖いウイルス感染症〜
こんにちは、ガレン動物病院です。
今回は、猫の飼い主さんにぜひ知っておいていただきたい病気
「猫伝染性腹膜炎(FIP:Feline Infectious Peritonitis)」についてご紹介します。
🦠 猫伝染性腹膜炎(FIP)ってなに?
FIPは、「猫コロナウイルス(FCoV)」というウイルスが変異して発症する、命に関わる重い病気です。
猫コロナウイルス自体は多くの猫が持っていても症状が出ないことが多いのですが、ごく一部の猫でウイルスが突然変異し、FIPを発症します。
🐾 どんな猫がかかりやすいの?
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子猫(生後半年〜2歳ごろまで)
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多頭飼育環境で暮らしている猫
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免疫力が落ちている猫
特に子猫やストレスが多い環境の猫にリスクが高いとされています。
📋 FIPには2つのタイプがあります
1. ウエットタイプ(湿性)
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お腹や胸に液体(腹水・胸水)がたまる*写真の様な黄褐色の腹水が採取されます。
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呼吸が苦しくなる、お腹が膨らむ
2. ドライタイプ(非湿性)
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発熱、食欲不振、体重減少
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神経症状(ふらつき、けいれんなど)や目の異常が出ることも
🩺 どうやって診断するの?
FIPの診断は非常に難しく、
・血液検査
・画像検査(エコー、レントゲン)
・胸水や腹水の検査
・遺伝子検査(PCR)
などを組み合わせて総合的に判断します。
💊 治療はできるの?
以前は「致死率ほぼ100%」とされていたFIPですが、近年では効果が期待できる新しい治療薬(抗ウイルス薬)が開発され、回復する猫も増えてきました。
ただし、日本ではまだ未承認の薬も多く、入手・使用には制限があります。
治療方針は、症状や猫ちゃんの状態を踏まえたうえで、ご家族と獣医師がしっかり相談して決める必要があります。
🐱 最後に:早期発見・早期治療がカギです!
「最近元気がない」「ずっと熱が下がらない」「お腹が膨れてきた」など、気になる症状があれば、早めにご相談ください。
FIPは難しい病気ですが、早期の対応が生存率を大きく左右します。
どんな小さなことでも構いません。
ガレン動物病院では、猫ちゃんと飼い主さんの不安にしっかり寄り添い、最適なケアをご提案いたします。
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