
🍑おしりを床にこすりつけていませんか?
犬の肛門嚢炎・肛門嚢破裂について
こんにちは、ガレン動物病院です。
今回は、わんちゃんに多く見られる**おしりのトラブル「肛門嚢炎(こうもんのうえん)」と「肛門嚢破裂」**についてご紹介します。
「最近おしりをやたら気にしている…」
「おしりをこすって歩いてる」
そんなときは、肛門のうしろにある“肛門嚢(こうもんのう)”に炎症や膿がたまっているかもしれません。
🐾こんな症状、ありませんか?
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おしりを床にこすりつけて歩く(スリスリ)
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おしりをしきりに舐める/気にする
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おしり周りが赤く腫れている
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抱っこされたときに怒る/キャンと鳴く
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肛門の近くに穴や出血、膿が出ている(破裂している可能性)
これらの症状は、肛門嚢炎や肛門嚢破裂のサインかもしれません。
💡肛門嚢ってなに?
肛門嚢(こうもんのう)とは、肛門の両側(時計で言うと4時と8時の位置)にある小さな袋状の器官で、ニオイの強い分泌液をためています。
通常は排便のときに自然と排出されますが、うまく出ないと中に分泌液がたまって炎症(=肛門嚢炎)を起こします。
さらに悪化すると、**膿がたまり破裂して皮膚に穴が開いてしまう(=肛門嚢破裂)**こともあります。
写真は右の肛門嚢が破裂してしまったわんちゃんです。
🧪どんな子に多いの?
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小型犬(チワワ、トイプードル、シーズーなど)
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高齢犬や運動量の少ない子
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太り気味の子
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肛門腺を自力で出しにくい体質の子
※定期的に絞ってあげる必要がある子も多くいます。
🔍診断と処置は?
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肛門部の視診・触診で腫れや膿の有無を確認
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膿や出血が見られる場合は、消毒・排膿処置・抗生物質の投与
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再発を繰り返す子には肛門嚢の摘出手術を検討することもあります
💊治療内容
✅ 肛門嚢炎(炎症だけの場合)
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肛門腺の排出(しぼる処置)
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抗炎症薬・抗生物質の内服/点眼
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冷却・消毒などのケア
✅ 肛門嚢破裂(穴が開いてしまった場合)
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排膿・洗浄
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抗生物質の内服+外用
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状況によっては縫合処置や全身麻酔での治療が必要になることもあります
🛡️予防と日常ケア
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月1回〜2ヶ月に1回の肛門腺しぼり(トリミング時でもOK)
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おしりを床にこすったり、舐める仕草が見られたら早めの受診
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再発する子は定期的な肛門腺ケアと体質の見直しも検討しましょう
💬 最後に
「おしりを気にしてるだけ」「なんとなく座り方が変」…
そんな小さなサインから始まる肛門トラブルは意外と多く、悪化すると痛みも強くなります。
肛門腺はご自宅でしぼるのが難しい場所でもありますので、気になる症状があればお気軽にご相談ください🍑✨
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📝肛門腺しぼりやおしりの異常で気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。