
🐶背中の毛が薄くなってきた?お腹がぽっこり?
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)について
こんにちは、ガレン動物病院です。
今回は、**中高齢のわんちゃんに多く見られるホルモンの病気「副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)」**についてご紹介します。
📸実際の症例写真(当院での診察風景)
上の写真は、当院に来院されたクッシング症候群のわんちゃんの様子です。
✅ 背中やおしり周りの左右対称性の脱毛
✅ 皮膚が薄く、色素沈着あり
✅ 皮膚がたるみ、お腹がぽっこりふくれた外見
このような見た目は、クッシング症候群の典型的なサインです。
💡副腎皮質機能亢進症とは?
副腎(腎臓の上にある小さな臓器)から出るコルチゾール(副腎皮質ホルモン)が過剰に分泌される病気です。
コルチゾールは本来、代謝・免疫・ストレス対策などに関わる重要なホルモンですが、過剰に分泌されると全身に様々な悪影響を及ぼします。
🐾こんな症状はありませんか?
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お水をたくさん飲む/おしっこが多い(多飲多尿)
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お腹がふくらむ(腹部膨満)
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背中・お腹の毛が抜ける/左右対称の脱毛
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皮膚が薄くなる/黒ずむ/赤みや感染を繰り返す
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食欲が異常に増す
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活動量が落ちた/寝ていることが増えた
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興奮しやすい/性格の変化
🧪どうやって診断するの?
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血液検査(ALPの上昇など)
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腹部エコー検査:副腎の大きさを確認
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ホルモン検査(ACTH刺激試験/LDDS試験)
→ 体内のコルチゾールの分泌異常を調べます
💊治療方法
基本は内服薬で副腎ホルモンの過剰分泌を抑える治療を行います。
(代表的な薬:トリロスタンなど)
✅ 定期的なホルモン検査・血液検査で薬の効果と副作用をチェック
✅ 初期〜中等度では適切な投薬で症状をコントロール可能です
✅ 手術が適応となる場合もあります(腫瘍性の場合など)
🛡️放置するとどうなる?
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皮膚のバリア機能が低下し、慢性的な皮膚病に
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免疫力が落ち、感染症にかかりやすくなる
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筋力低下・糖尿病・高血圧・血栓症などを併発することも
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QOL(生活の質)が大きく低下します
💬まとめ
クッシング症候群は、ゆっくり進行するため「歳のせいかな?」と見逃されがちですが、
治療と管理によって元気な生活を取り戻せる病気です。
「お腹がふくらんできた」「お水をやたら飲む」「皮膚が弱くなった」
そんな変化に気づいたら、お早めにご相談ください。
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📝クッシング症候群かも?と思ったら、迷わずご相談ください。