
🐶 犬の口蓋裂(こうがいれつ)とは?
〜くちの中に「すきま」がある?それ、先天性の異常かもしれません〜
子犬の頃から「ミルクが鼻から出る」「鼻水が多い」「くしゃみが続く」などの症状があれば、
**先天性の口腔異常「口蓋裂(こうがいれつ)」**が原因かもしれません。
口蓋裂は、上あご(口蓋)が完全に閉じきらず、鼻と口の間に穴があいた状態を指します。
📷 画像で見る犬の口蓋裂
こちらは、実際に口蓋裂が確認された犬の口腔内写真です。
🔍 中央に見える縦に走る赤い溝状の隙間が、口蓋裂の部位です。
本来であれば左右の口蓋(こうがい)はしっかりとくっついているはずですが、
このように穴が開いていることで、口と鼻がつながってしまっている状態になります。
🔍 口蓋裂の原因
主に**先天性(生まれつき)**のもので、胎児期の発育異常によって発症します。
一部の犬種では遺伝的素因も指摘されており、特に下記の犬種で多く見られます:
-
フレンチ・ブルドッグ
-
ボストン・テリア
-
チワワ
-
シーズー
-
パグ
また、外傷や手術、腫瘍の切除後などによる後天的な口蓋裂もあります。
🆘 どんな症状が出るの?
-
ミルクや水が鼻から逆流する
-
鼻水、くしゃみ、慢性的な鼻炎
-
吸う力が弱く、体重が増えにくい(哺乳不良)
-
くちの中が見える/食べ物が詰まる
-
**誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)**を繰り返す
この状態を放置すると、食物や唾液が鼻腔や気道に入り、重度の肺炎を繰り返すリスクがあります。
🩺 診断と治療
診断は口腔内の視診・内視鏡検査で容易に可能です。
軽度の裂け目でも、繰り返す誤嚥や鼻炎の原因になるため注意が必要です。
🐾 治療法:手術による口蓋形成(再建)
-
生後2〜3ヶ月を過ぎ、体重・全身状態が安定してから手術を実施
-
裂けた口蓋を縫合し、鼻腔との交通を閉じる処置
-
術後は食事やお口のケアをしながら、経過をしっかり管理します
🛡 早期発見・早期治療が大切です
子犬のうちに診断されれば、一度の手術で完治するケースも多い疾患です。
哺乳不良やくしゃみ・鼻水・肺炎を繰り返す場合、「単なる風邪」と見過ごさず、口腔内のチェックをおすすめします。
📞 ご予約・お問い合わせはこちら
📍365日診療のガレン動物病院
平日・土日・祝日すべて診療しております。
急な体調の変化も、予防・健康診断も、お気軽にご相談ください。
ネット予約 ▶︎ https://5.mfmb.jp/mobile/index.php?clinic_number=900991
電話 ▶︎ 055-972-6770
🚗対応エリアのご案内
ガレン動物病院には、三島市・沼津市・函南町・長泉町・裾野市・伊豆市・御殿場市・富士市・静岡市・箱根町など、
静岡県東部・神奈川県西部エリアからも多くの飼い主さまにご来院いただいています。