365日診療

ご予約はウェブで

またはお電話で

☎055-972-6770

〒411-0906

静岡県駿東郡清水町八幡61−1

 · 

動脈血栓塞栓症

🐱 猫の動脈血栓塞栓症とは?

〜突然歩けなくなった…それ、後ろ足の血栓かもしれません〜

「突然、後ろ足を引きずるようになった」
「触ると痛がって鳴く」「足先が冷たく、色が変わっている」

そんな急な症状が現れたとき、**“動脈血栓塞栓症”**が原因かもしれません。
これは、心臓などでできた血栓(血のかたまり)が血管に詰まり、足に血が流れなくなる病気です。


📷 実際の症例写真(猫の後肢の血栓症)

 

🔍 上の写真では、左後肢と右後肢の肉球の色が明らかに違っているのがわかります。
黒く変色している側は、血流が途絶えてチアノーゼ(青紫色)を起こしている状態です。
このような所見は、動脈血栓塞栓症の典型的なサインです。


🧠 この病気のメカニズム

  • 原因の多くは、心疾患(特に肥大型心筋症)による血栓形成

  • 心臓にできた血栓が、血流にのって後肢の大動脈に詰まる(鞍状血栓)

  • 後肢に血が届かず、痛み・麻痺・壊死が起こる

 

🐾 特に猫に多い病気で、突然の症状として現れます。


🆘 主な症状

  • 突然の後肢の麻痺・歩行不能

  • 肉球が冷たい/青白い/黒っぽく変色

  • 触ると強く痛がる(叫ぶように鳴く)

  • 呼吸が速い・浅い

  • 足の裏の爪が外に向いたまま(力が入らない)

  • 意識ははっきりしているが、立てない

 

📌 上記のような症状が突然現れたら、1分でも早く動物病院へ!


🩺 診断と治療

【診断方法】

  • 身体検査(脈が触れない・体温の左右差)

  • 血液検査(高カリウム・乳酸値上昇など)

  • 超音波検査(心臓内血栓・心筋症の有無)

  • Doppler法での血流評価

 

【治療内容】

  • 血栓溶解剤・抗血栓薬の投与

  • 鎮痛薬(非常に痛みが強いため)

  • 酸素・循環サポート

  • 原因疾患(心臓病)の継続管理

 

⚠️ 重度の場合は、壊死した足の切断や、致死的経過をたどることもあります。


💡 再発防止と長期管理

  • 心疾患の診断と継続的な内服管理

  • 抗血栓薬(クロピドグレル・リバーロキサバンなど)の投与

  • 定期的な心エコー検査と血液モニタリング

  • ご家族による日々の「歩き方」「呼吸」「肉球の温度」チェックも重要です


✅ まとめ

動脈血栓塞栓症は、猫に多い突然発症する緊急疾患です。
後ろ足の麻痺・肉球の色の左右差・痛がる様子が見られたら、すぐに動物病院へ!

心臓疾患が隠れていることが多いため、早期の診断と継続的なケアが命を守ります。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

📞 ご予約・お問い合わせはこちら
📍365日診療のガレン動物病院
平日・土日・祝日すべて診療しております。
急な体調の変化も、予防・健康診断も、お気軽にご相談ください。

ネット予約 ▶︎ https://5.mfmb.jp/mobile/index.php?clinic_number=900991
電話 ▶︎ 055-972-6770

 

 

🚗対応エリアのご案内
ガレン動物病院には、三島市・沼津市・函南町・長泉町・裾野市・伊豆市・御殿場市・富士市・静岡市・箱根町など、
静岡県東部・神奈川県西部エリアからも多くの飼い主さまにご来院いただいています。

ウェブで診療予約