
🐾 SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは?
〜マダニが媒介する、人と動物に感染するウイルス性疾患〜
「マダニに咬まれたあとに、犬や猫の元気がなくなった」
「野良猫に咬まれて発熱した人が入院した」
こんな事例が報告されている感染症が、**SFTS(重症熱性血小板減少症候群)**です。
🦠 どんな病気?
SFTSは、ブニヤウイルス科のSFTSウイルス(SFTSV)によって引き起こされるウイルス感染症です。
主にマダニを介して感染し、人にも犬猫にも感染します(=人獣共通感染症)。
日本では2013年に初めて確認され、西日本を中心に発症報告が多く、致死率も高いことで知られています。
🧬 感染経路
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主な感染源は、マダニの咬傷
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マダニに咬まれた犬・猫の唾液・血液・排泄物から人へ感染した事例もあり、注意が必要です
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人から人への感染は通常ありませんが、医療従事者や介護者での接触感染リスクが報告されています
🐶🐱 犬・猫に見られる症状
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高熱
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元気消失・食欲不振
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嘔吐・下痢
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黄疸、出血傾向(口の中や皮下の出血)
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呼吸困難、けいれんなどの神経症状
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多くは突然悪化し、死亡例も報告されています
※明確な治療法はなく、対症療法とサポートケアが中心です。
👩⚕️ 人での症状と注意点
人に感染した場合:
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発熱、倦怠感、筋肉痛
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嘔吐・下痢
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出血症状(歯ぐき・皮下)
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意識障害、けいれん
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重症化すると多臓器不全を起こして死亡するケースも(致死率10〜30%)
📌 特に高齢者・基礎疾患を持つ方は重症化リスクが高いため、犬猫からの咬傷や引っかき傷にも要注意です。
🛡 予防が最重要!
SFTSは有効なワクチンがなく、予防が非常に重要です。
✔ 犬・猫の対策
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月1回のマダニ予防薬(通年)
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外出後は体をくまなくチェック
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山・草むらなどの散歩を避ける
✔ 飼い主さんの対策
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ペットとの濃厚接触時(特に野良猫・保護猫対応時)には手袋・マスク着用
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咬まれた/引っかかれた場合はすぐに洗浄・病院受診を
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マダニがついていた場合は素手で触らず、動物病院へ相談
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✅ まとめ
SFTSは、犬・猫と人、両方に関わる命に関わる感染症です。
マダニは目に見えにくく、ほんの一匹の咬傷から深刻な症状を引き起こすことがあります。
しかし、月に1回のマダニ予防で十分に防げる病気でもあります。
わんちゃん・ねこちゃん、そしてご家族の健康を守るために、ぜひ日常的な予防を習慣にしましょう。
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