
🐶 「ケホッケホッ!ガーガー!」これって逆くしゃみ?
〜急に苦しそうな音を出す…でも病気じゃないこともあります〜
突然、犬や猫が首を伸ばして「ガーッ!ガフッガフッ」と音を立てて息を吸い込むような仕草を見たことはありませんか?
初めて見ると、「呼吸困難!?」「窒息してる!?」と驚いてしまうことも。
それは、**「逆くしゃみ」**かもしれません。
🔍 逆くしゃみとは?
通常の「くしゃみ」は、鼻から息を勢いよく吐き出す反応ですが、
逆くしゃみはその逆で、急に息を鼻から吸い込む現象です。
呼吸音が大きく、「ガーガー」「ブブッ」という音が響くこともあり、
見た目にはとても苦しそうに見えます。
📌 正確には「発作性吸気性努力呼吸(ほっさせいきゅうきせいどりょくこきゅう)」と呼ばれる現象です。
🐕 よくある逆くしゃみの特徴
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1回数秒〜1分程度で自然におさまる
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犬に多く、特に小型犬・短頭種(チワワ、ポメラニアン、パグなど)に多い
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発作のあと、何事もなかったようにケロッとしている
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頻度が多いと心配だが、一過性で無害なことがほとんど
💡 原因は?
明確な原因は特定できないことが多いですが、以下が誘因になることがあります:
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興奮、運動後
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環境中の刺激(香水、埃、煙など)
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首輪による圧迫
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鼻や咽頭の軽い刺激(毛、花粉など)
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急な気温差や乾燥
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軽度のアレルギー反応
📌 逆くしゃみは「咽頭〜軟口蓋周囲が一時的に刺激されることで起こる」と考えられています。
👀 飼い主さんが見たときの様子
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前足を踏ん張るようにして立ち止まる
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首をピーンと伸ばす
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鼻から「ガーガー」と大きな音を立てながら息を吸い込む
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呼吸困難のように見えるが、しばらくすると落ち着く
📌 多くの場合、特別な処置なしで自然に治まります。
🛌 対処法は?
基本的に数十秒で治まるので、あわてずに見守ることが大切です。
もし落ち着かないようであれば:
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軽く鼻をつまんで口呼吸に切り替える
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首筋や喉元をやさしくなでる
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目を合わせて「大丈夫だよ」と安心させる
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落ち着いた声で話しかける
📌 逆に、背中を強く叩いたり口に手を入れたりするのはNGです。
⚠️ 病気の可能性がある場合は?
通常は無害な逆くしゃみですが、以下のような症状を伴う場合は、別の病気が隠れている可能性があります:
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頻度が急に増えた/止まらない
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咳・くしゃみ・鼻水などを伴う
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呼吸が苦しそうでチアノーゼ(舌が紫)
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食欲・元気がない
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喘鳴(ゼーゼー)・吐くような動作がある
考えられる疾患:
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咽頭炎、気管虚脱、軟口蓋過長症
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アレルギー、異物の吸引、心疾患など
📌 気になる症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
✅ まとめ
「逆くしゃみ」は、見た目は驚かされますが、多くの場合は無害で治療を必要としない自然な反応です。
ただし、「回数が増えてきた」「様子がいつもと違う」と感じたら、
ほかの病気が隠れていないかを確認するために、一度ご相談ください。
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