
🐱 猫の顎関節脱臼とは?〜口が閉じない・うまく食べられないときに〜
「突然、口が閉じられなくなった」「ごはんを食べたそうなのにポロポロこぼす」
そんな様子が見られたときに疑われるのが、**顎関節脱臼(がくかんせつだっきゅう)**です。
顎関節脱臼は、上下の顎をつなぐ関節(顎関節)が正常な位置から外れてしまった状態。
犬猫ともに起こりますが、特に猫では比較的少なくない外傷性トラブルのひとつです。
📸 処置前後の写真で見る変化
画像は、実際に顎関節脱臼を起こした猫ちゃんの処置前(左)・処置後(右)の比較です
🔴 左:処置前
・口がしっかり閉じられず、下顎がズレている
・牙(犬歯)の噛み合わせが不自然
🟢 右:処置後
・犬歯が正しく上下で合っており、顎が整復されている
・自然な口元に戻っています
🩺 顎関節脱臼の症状とは?
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口が開いたままで閉じられない
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よだれが増える
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ごはんを食べづらそうにする(こぼす・嫌がる)
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顎が左右どちらかにずれて見える
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痛みで鳴いたり、触られるのを嫌がる
猫は痛みを我慢する動物なので、よだれや食欲不振など間接的な症状で気づかれることもあります。
🧬 原因は?
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高い場所からの落下や転落
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他の動物とのケンカやぶつかり事故
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口を大きく開けすぎたときの拍子(あくび、あくび中の外力)
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てんかん発作などの異常な筋肉の収縮
外的な衝撃による外傷性脱臼が最も多く、突然の症状として現れるのが特徴です。
🛠️ 治療方法
顎関節脱臼は、早期であれば麻酔下で整復(関節を元に戻す)を行うことで改善が期待できます。
主な治療:
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整復処置(麻酔下で関節を正しい位置に戻す)
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顎の固定(口輪など):再脱臼予防のため一時的に
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鎮痛・消炎剤の投与:炎症と痛みの管理
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食事の変更:治療中はやわらかい流動食や缶詰を
整復が難しいケースや再発が多い場合は、手術による整復固定が必要となることもあります。
🐾 再発を防ぐための注意点
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発症後しばらくは硬いものを避ける(ドライフード・おもちゃなど)
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高い場所へのジャンプを制限
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再脱臼しやすい子では定期的な経過観察を
🏥 まとめ
顎関節脱臼は、見逃されやすいトラブルですが、早期発見と整復処置により回復が見込める疾患です。
「口の閉じ方が変」「ごはんを食べづらそう」などの違和感があれば、お早めにご相談ください。
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